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Age.1961 宮藤「俺さん、坂本さん、ついにあなた達の子供もネウロイと戦う時が来てしまいました…私の力じゃ止めることができませんでした。 坂本さん本当にごめんなさい、あの子を危険な目に合わせないって約束守ることができませんでした。だから俺さん、坂本さんあの子の事を見守ってあげてください ===== === = 先輩「ついにお前も明日から正式に戦闘配備だな」 俺「はい。ようやく俺もネウロイと戦えます!」 先輩「びびってるかと思ったけど全然じゃないか。流石、元501統合航空戦闘団に所属してた宮藤元少佐のご子息様だ」 俺「母さんは関係ないですよ。それに母さんは俺が軍に入るのだって大反対だったんですからね?」 先輩「そうかー。てっきり私の名前を穢さないようにしなさいとか毎日言われてるのかと思ってたぜ?」 俺「毎日、軍人は辞めたほうがいいって耳にタコができる位聞かされてます」 先輩「けど、明日からそんな事も聞けなくなるぜ?だから今日位は母親とゆっくりしな」 俺「けど俺が明日から実戦配備される事を聞いたら絶対怒るんだろうな」 先輩「仕方ないさ。子供が可愛くない親なんて基本いないからな」 俺「そうですよね。それでは先輩明日からもまたよろしくお願いします」 先輩「ええ、けど暫くは私のお尻を眺めてもらう事になるぜ?新人を前に出すなんてできやしないからね」 俺「すぐに前に出られるようになってやりますよ」 先輩「大きくでたね。楽しみにしているぜ?宮藤少佐にもよろしくな」 俺「はい!また明日!」 ===== === = 俺「ただいまー」 宮藤「おかえり、俺くん」 宮藤「私からも少し大切なお話があるから私の部屋でお話しましょうか」 ===== === = 宮藤「俺くんのお話っていうのはなに?」 俺「明日からついに俺も実戦に出ることになったよ。それだけ」 宮藤「やっぱり明日からなんだ」 俺「またいつもみたいに怒ったりしないの?」 宮藤「こうなる事は土方さんが事前に教えてくれていたからある程度気持ちの整理はできていたの」 俺「やっぱり母さんは色々知ってたんだ」 宮藤「うん、元軍人で土方さん達とはなじみが深かったから今でも色々教えてもらえたりしていたの」 俺「そうだったんだ。母さんの大切な話っていうのは何?」 宮藤「これから言う事は信じられないかもしれないけど…聞いてくれる?」 俺「うん、どんな話なの?」 宮藤「俺くんは…私の実の息子じゃないの」 俺「俺は母さんの子供じゃない?」 宮藤「俺くんは、私の知り合いで、大切な仲間だった俺さんと坂本少佐の子供なの」 俺「」 宮藤「ごめんなさい隠していたわけじゃないの。時期が来れば話そうと思っていて、俺くんもそろそろいい年でこの事を受け止められると思って…」 俺「母さん大丈夫。たとえ父親と母親が違っても俺の中じゃ母さんは母さんに変わりないんだから」 宮藤「ありがとう。でも今までごめんなさい。あなたの母親との約束でできれば危ない事はさせたくなかったから軍人になる事を反対していたの…でもやっぱり血は争えないみたい」 俺「父さんと母さんはどんな人だったの?」 宮藤「あなたのお父さんとお母さんは…」 ===== === = 翌日 俺「母さんいってきます」 宮藤「いってらっしゃい俺くん。一つだけ約束して?危ない事や無茶は絶対にしないって」 俺「わかったよ約束する」 宮藤「後、これを持って行きなさい?あなたのお父さんとお母さんが使っていた刀…童子斬安綱と烈風丸。きっと俺くんの事を守ってくれるわ」 俺「母さんありがとう。それではいってきます」 宮藤「いってらっしゃい。無事に帰ってきてね…」 清佳「芳佳、俺くんは行ってしまったの?」 宮藤「うん、今いっちゃたよ。けど、後ろ姿が最後にみた俺さんみたいで、もう戻って来ない気がするの」 清佳「大丈夫よ芳佳。あの子は坂本少佐の子供だけどあなたの子供でもあるじゃないの。絶対無事に帰ってくるわ」 宮藤「うん、そうだね。私が信じてあげなくちゃダメだよね」 ===== === = Age 1945 俺「たく、急に転属なんて面倒臭い。別に俺じゃなくたって他の奴をいかせりゃいいだろうが!」 下士官「最前線ですから俺中佐位腕の立つウィッチでなければ意味がないみたいです」 俺「剣聖なんて無駄な称号を受けるんじゃなかったよ。こいつのせいで色々面倒事が増えるばかりだ」 ===== === = Age1961 俺「これが俺が今日から乗る事になる空母か」 先輩「そうさ、今日から暫くは陸にも帰れないから覚悟しておくんだね。それよりお前、その刀どうしたんだ?3本もいらないだろ」 俺「この刀は俺の本当の両親の形見らしいです。童子切安綱と烈風丸っていいます」 先輩「おい!童子切安綱っていったらあの天下5剣の1本じゃないか。5剣をもてるのは剣聖の称号を持つものだけって聞いたけどお前がもっていていいのか?」 俺「それなら大丈夫ですよ。俺も剣聖の称号もってますから。去年与えられたんですよ」 先輩「何でそれを早く言わない!それと烈風丸といったらあの伝説の魔女、坂本美緒大佐の愛用したっていう魔剣じゃないか」 俺「そうみたいですね」 先輩「童子切といい烈風丸といい……両親の形見?さっき両親の形見っていったよな」 俺「ええ。母さんからそう聞きました」 先輩「宮藤少佐が嘘をいうとは思えないから、お前って剣聖の父と伝説の魔女の血を引く実はすごいサラブレッドなんじゃねーの?」 俺「まだ実感なんてありませんけどね」 先輩「よし、お前刀3本もいらないだろうし1本よこしな。流石に両親の形見を持っていくわけにはいかないし、その虎徹およこし」 俺「駄目ですよ!この刀だって母さんから貰った大切なものなんですから」 先輩「まー、お前ならその3本を使い分けるくらい容易いか。しっかしお前がまさかねー」 俺「陸の上で剣の扱いが上手くたって、空の上でまともに扱えなきゃ意味ないですからね」 先輩「そりゃそうだ。けど今後の成長に期待してるよ、小さな剣聖様」 俺「がんばりますよ」 先輩「よし、それじゃとっととお前の部屋に案内しようかね」 ウーーーーウーーーーウーーーー! 先輩「ちっ、またネウロイかい。最近多いのよね、扶桑事変も真っ青な状況さ。さ、今日からはお前も出撃だよ!」 俺「了解!」 ===== === = Age1945 俺「まだ配属先には着かないのか?いい加減空の旅もあきたんだけど?」 下士官「もう暫く我慢していてください、今日明日中には到着できるはずです」 俺「もう暫くの辛抱か…こんなんじゃ体がなまっちまうぜ」 友「たまにはこんな事があってもいいだろ、落ち着けよ」 俺「そうだな、愚痴ってもしょうがねーか」 友「俺なんてお前をロマーニャでおろしてからまだ暫く空の旅なんだぞ?」 俺「そういやお前はアフリカ派遣だったな」 友「そういうこと。けど軍も思い切った事するよな、5人のうち2人も国外へ派遣するとはね」 俺「扶桑は安全だからな。アピールも兼ねてだろうさ」 操縦士「報告します!!前方にネウロイが出現しました!近くの基地へ救援を頼みましたが暫くこれないみたいです。少しゆれますからつかまっていてください!」 俺「おーおー。いきなりお出迎えだな」 友「全く、こんな輸送機じゃネウロイなんて振り切れないぞ?」 操縦士「右翼に被弾!エンジン止まりました!」 俺「流石にこんなとこで死ぬのはごめんだね。死ぬなら女の腹の上って決めてんだよ。俺の紫電改を出してくれ」 下士官「しかし中佐お一人で戦うおつもりですか?」 俺「俺の撃墜スコア知ってるだろ?大型だって一人で落としてやんよ!」 友「おーう、俺達が逃げる時間稼いでくれよ」 俺「任せとけ」 ===== === = 俺「よっしゃ、行くぜ!今日も紫電改ちゃんの調子は上々、童子切も鬼の変わりにあの化け物をきりたがってる!」 ===== === = Age1961 QH「クオーターヘッドより各機へ、緊急スクランブル要請」 先輩「スクランブルだ、もたもたすんじゃないよ!」 俺「はいっ!」 先輩「知ってるだろう?昔と違って大分ネウロイとの戦闘での損耗率は減ったって事くらい。まずは私の言う事きいときゃ死にやしないさ。悪いが今日は私の尻を眺めてな」 俺「了解。先輩のお尻をのんびり眺めさせてもらいます」 先輩「そのく位軽口叩けりゃ十分だ。いくよ!」 ===== === = 友軍「その子が新人君?」 先輩「そうさ、可愛いだろう?言っとくけどあんたにゃやらないよ、私が先に唾つけといたんだからね」 友軍「残念。新人君、嫌になったら私のとこにいらっしゃい?可愛がってあげるから」 先輩「勝手に決めんな!雑談はここまでだ、見えてきたよ今日も大型さんのお出ましだ」 HQ「ヘッドクオーターより各機へ。今回は大型1機のみ。通常通り全機ASMを発射後、掃討に移れ。繰り返す、全機ASM発射後、掃討に移れ」 先輩「そういうことだ。全機あのデカブツにASMをぶちこんでやるよ!」 ===== === = 先輩「相変わらず大型は硬いねぇ。20発以上打ち込んでんのに原型を留めてられるなんて」 俺「再生速度だって速すぎですよ、大丈夫なんですか?」 先輩「大丈夫さ、今のネウロイを倒せるのは私たちウィッチだけなんだ。だから今日はウィッチの戦いがどういうものか良く見てな!」 ===== === = Age1945 俺「しかしネウロイも厄介になったよなあ。ついにコアまで移動するようになったか」 友「聞こえるか、時期に救援が来る。無茶はするな」 俺「無茶しないとネウロイがそっちを狙うけどいいのか?」 友「それは勘弁してほしいな。後10分頑張れ」 俺「後10分か……おい、お前の三日月宗近貸せ!」 友「嫌だよ!お前に前かしたら刃こぼれさせたじゃないか!」 俺「そうだっけか?過ぎた事はいいだろアレをやるから1本じゃ足りないんだよ!」 友「しかたないな、投げるから海に落とすなよ?そらっ!」 俺「ナイスピッチ、それじゃやりますか。刃こぼれさせるとアイツがうるさいし、魔法は使っておくか」 俺「さて、剣聖が奥義、ネウロイごときが受け切れるかな?…走れ雪月花!」 スパッ 俺「ふ、俺に斬れないものなんてこの世にねーよ」 友「ばっか!何余裕ぶっこいてんだ。コアをつぶせてないぞ!」 俺「そうだった、コアが移動するタイプだった…まずっ」 友「お前はどうなってもいいから俺の三日月宗近だけは絶対にどうにかして守りぬけよ!」 俺「俺と刀どっちの心配してるんだよ!」 友「刀に決まってるだろ!国宝だぞ国宝!」 俺「俺だってその国宝を扱う国宝だろうが!そんな事言ってる場合じゃない、非常にやばいぞ…」 ???「烈、風、斬!」 俺「すげぇ…ネウロイが粉々になったぞ?」 ???「うおおおお、どりゃあああああ!」 ???「シュトゥルム!」 ???「トネール!」 ???「どうやら間に合ったみたいね。俺中佐お怪我はありませんでしたか?」 俺「あ、どうも。お陰で助かりそうです。ええと、お名前を聞かせてもらってもいいですか?」 ミーナ「ええ、連合国軍第501統合戦闘航空団司令ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です」 俺「あ、俺が配属される先の一番お偉いさんね」 ミーナ「間に合ってよかったわ。じきネウロイも倒し終わります、俺中佐はもう輸送機へ戻ってもらっていても大丈夫ですよ」 俺「それじゃあ、先に戻らせてもらいます。基地でお会いしましょ」 ===== === = 俺「ただいまー。ほらよ、ありがとな」 友「よかった、無事に戻ってきてくれて…」 俺「さっきと言ってること違うじゃないか」 友「お前の事じゃないよ!ああ、宗近たんぺろぺろ…」 俺「そっちの心配かよ。ストライクウィッチーズがネウロイをかまってる間に俺達はこの空域を離脱させてもらうよ」 操縦士「ラジャ。この空域を抜けて基地へ向かいます」 俺「そうしてくれ」 ===== === = Age1961 俺「すごい…超防弾装甲のネウロイが蜂の巣になってる」 先輩「弾丸の威力を強化できる一部のウィッチにしかできない芸当だけどね、あたし達はあたし達でやれる事をするまでさ!おりゃああああああ!」 俺「装甲を吹き飛ばした!?」 先輩「弾には無茶苦茶強いがこのハンマーみたいな強力な衝撃には案外弱いのさ。これも一部のウィッチにしかできない芸当だがね」 俺「本当に俺の出番はなさそうだ…」 先輩「いや、出番はないとおもったけどアンタの出番がありそうだよ?」 俺「!!!!」 先輩「コアを思いっきり巻き込んでぶっ叩いてやったのに傷すらついてない。銃弾も同じみたいでね、ありゃ切るしかなさそうだ」 俺「俺が、斬る?」 先輩「そうさ、お前ならどんな固い物だって斬れる腕をもってるだろう?」 俺「でも、空中で斬った事はないですよ?」 先輩「男は度胸、何でもやってみな!」 俺「わかりました、何とかやってみます!」 先輩「それじゃ、ぎりぎりまで私がシールドを張ってやるから着いてきな!」 俺「はい!…父さんのこの刀ならっ」 先輩「コアは目前だ、ぶった斬ってやんな!」 俺「…秘剣・燕返し!」 スパンッ 先輩「斬れた!これでもうネウロイは崩れてくさ。よくやったよ、初陣にしちゃ上出来すぎるよ!流石、剣聖様だ」 俺「よかった…うまくいって」 ===== === = Age1945 操縦士「基地が見えてきました、このまま着陸します」 俺「生きて無事に着けたか。彼女達には感謝しないといけないな」 友「そうだな。しかし噂には聞くストライクウィッチーズ、みんな美人揃いだったな」 俺「お前の行くアフリカも美人揃いって聞くぞ?」 友「そうなんだよ。アフリカの星ことマルセイユ大尉もいるからね」 俺「手を出すなよ?世界中の男から恨まれるぞ?」 友「お前じゃあるまい。お前こそ手を出すなよ?」 俺「あんな美人さん達を口説かないなんて逆に失礼だろう?」 友「はいはい、ホドホドにな」 俺「おう。さー荷物の積み下ろしも終わったみたいだ、俺は行くぜ。この戦争が終わったらまた扶桑で会おう。そこで勝負の決着をつけようぜ」 友「それ、死亡フラグじゃないか。まあそれも悪くないか。勝ち逃げは許さないからな?」 ===== === = 俺「そろそろ彼女達も戻ってくる頃か、お、戻ってきたな」 ミーナ「俺中佐、遅くなって申し訳ありません」 俺「全然待ってないよ。それよりも改めて先ほどはありがとうございました。お陰様で俺も友人も無事でした」 ミーナ「こちらも本当に間に合ってよかったわ。孤軍奮闘してた俺中佐のお陰です」 俺「俺はただ単に逃げ回ってただけだけどね」 ミーナ「大型相手に一人で逃げ回るなんて普通じゃできませんよ?」 俺「じゃあ運が良かったのかな。それよりミーナ中佐、立ち話よりミーナ中佐の部屋のベッドでゆっくりお話を ミーナ「それでは、基地を案内します。後は仲間も紹介しないといけないわね」(ニコッ) 俺「へいへい。あとミーナ中佐、笑顔が怖いよ?」 ミーナ「そうかしら?」(ニコーッ) ===== === = 俺「いいねいいね。さっきは遠目でちらっとしか見えなかったけど近くでみたらみんな可愛い子や美人さんばっかりじゃない」 ミーナ「手は出さないでくださいね?報告書にきっちり書かれてましたから…後はわかりますね?」 俺「ちっ あの爺書かなくてもいいことを報告書に書きやがって」 ミーナ「それでは…今日から我が連合国軍第501統合戦闘航空団に正式に配属になった俺中佐です」 俺「うーっす」 坂本「俺中佐だと!?」 ミーナ「美緒どうしたの?そんな血相を変えて」 坂本「俺中佐といったら扶桑で傑出した剣士に贈られる剣聖の称号を持つ者の1人だ」 ミーナ「だから大型相手に一人で何とかできていたのね」 坂本「報告書のスコアを見てみるんだ、注釈があるはずだぞ?」 ミーナ「注釈?…全部単独での撃破。大型10!?」 俺「でもそれコア移動するタイプになる前の記録だし、大型も全部よわっちい部類だったから当てにしないほうがいいよ」 バルクホルン「それでも一人で倒すとなると中々できないものだ。なあハルトマン」 エーリカ「やろうと思えば私達でもできなくもないと思うけど面倒そうだからやだねー」 ペリーヌ「なにやら物騒なものを聞いた気分ですわ…」 宮藤「凄いんだねー」 リーネ「よしかちゃん、凄いってレヴェルじゃないよ?私達が相手にしてるネウロイをやろうと思えば一人で倒せちゃうんだよ?」 宮藤「ええっ・・・・・・!?」 ミーナ「ただし、素行に問題あり。女性に対して手癖が悪い…ね」 俺「そのあたりも気にしないでもらいたいね」 ===== === = Age1961 先輩「いやー、大したものだよ。あんな剣技初めてみたよ」 ウィッチ「先輩のとこの新人なかなかやるじゃない、ご褒美にお姉さん達がイイコトしてあげましょうか?」 俺「いいこと?」 ウィッチ「そ、イ・イ・コ・ト」 先輩「しっしっ、うちの可愛い新人に何しようとしてんだ」 ウィッチ「少し位いいじゃない~。海の上じゃ男漁りもできないし、楽しみはご飯位なんだし~」 先輩「他の男を漁ってな」 ウィッチ「だって、ここ好みのタイプがそこの新人君以外いないんだも~ん」 先輩「私の目の黒いうちは手は出させないよ」 ウィッチ「ざんねーん。新人君、そこの先輩が怖くなったり嫌になったら私達の所にいらっしゃい?可愛がってあげるしやさしくしてあげる。冗談じゃないから覚えておいて?」 俺「・・・・・・」 先輩「俺が困ってるじゃないか!ほら、さっさといきな!」 ウィッチ「ばいばーい、新人くーん」 先輩「困った牝豹達だ。俺、あいつらには気をつけるんだよ」 俺「は、はい」 ===== === = 先輩「ここが今日からお前の部屋になる」 俺「ここですか。誰かと相部屋になるのかな?」 先輩「そうさ、私と相部屋だね」 俺「先輩とですか?いいんですか男女が相部屋なんて」 先輩「んー?別に問題ないさ。お前が狼にならなきゃ大丈夫」 俺「どっしかというと先輩が狼な気がしてならないんですけど・・・」 先輩「変な気を起こすんじゃないよ?」 俺「起こしません!」 先輩「私も女なんだしそう断言されても少し悲しいけどね」 俺「すみません。先輩は綺麗ですけど何ていえばいいのかな、尊敬する先輩なんですよ!そんな方に変な気なんて起こせません」 先輩「なるほどね。やっぱり優等生すぎるね。まーいいけどね。私はちょっと隊長のとこへいってくるからそっちは部屋でゆっくりしてな」 俺「はい」 先輩「…くれぐれもさっきの連中には気をつけること」 ===== === = 俺「スクランブルで読んでる暇がなかったけど、母さんから貰った手紙を読んでおこうかな」 ===== === = 俺「なるほど、俺の両親はそんな人だったんだ…だからだったのか…」 ===== === = [back http 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俺「ストライクウィッチーズだね 529-621 <翌日> ~大洞窟 地底湖~ 「この崖を登るのか?」 昨日飛びおりた崖のふもとに俺とマルセイユはいた。 「ええ、そうです。出口はあそこ以外しらないし、 ここらへん一帯を歩きまわりましたけど上に行けそうな道はありませんでしたから。」 「そっか……仕方ないか。」 「ええ、仕方ありません。だから、はい。」 そういって俺はマルセイユに向かって背中を向けてしゃがむ。 「……何をしてるんだ?」 「なにって、ティナさんをおぶるんですよ。まだ体が本調子じゃないでしょう?」 たしかに一晩寝たことで昨日よりは体調が良く、歩くことも出来るが、 いまだに手足に痺れが残っているのも事実だ。 「それに、昨日のことでさらに負担が増えてるでしょう?その、特に腰が///」 そういって俺はあさっての方向に顔を向ける。 マルセイユは顔を赤らめながら自身の体調を改めて調べなおした。 腰はたしかに痛かった。それだけでなく股にはまだ何か挟まってるような違和感がある。 昨日はシた回数は7回。いささか自分でもやりすぎたかもしれないと思った。 「///……わかった、頼む。」 そういってマルセイユが俺におぶさろうとしたその時 「っ!ティナさん、危ない!!」 突然遥か上の天井が崩れたのだ、 岩と砂が地底湖に着水して波がふたりに襲い掛かる。 「くぅっ!」 マルセイユがとっさに張ったシールドのおかげでふたりは無事ですんだ。 「いったい何が?」 「ティナさん、あれ見てください。」 俺が天井を指差していう。 「あれは……」 ~サハラ砂漠 上空~ 「みつからないわね、入り口。」 圭子がそういってため息をもらす。 昨日の晩、マティルダにマルセイユたちが生きていると聞かされた将軍達は、 朝一番でその旨をオアシス中に発表した。 そして、彼女達をみつけるための志願者を募ると、なんとオアシスの兵士全員が手を上げた。 それどころではなく、情報を聞きつけたアフリカ全将兵が、ふたりの捜索に全力をあげることを誓った。 おかげで、マティルダがだいたいの場所をつかんでいることもあり、 いったんは地下に潜る入り口を見つけることが出来たのだが、それが問題だった。 なんとその入り口は入ってすぐに崩落しており、それ以上先に進めなかったのだ。 崩落は意図的に行われた形跡があった。おそらくあのネウロイのしわざだろう。 そのため自分達は他の入り口を探すしかなかったのであるが、これが一向に見つからなかった。 「はぁ、こうしてる間にもふたりがどうなってるかわからないのに……」 自分の無力さにいらだつ圭子。その彼女に声をかけたものがいた。 「ケイ!ちょっと来てちょうだい。」 ライーサである。 彼女はマルセイユと俺が消えたのは自分が不甲斐なかったせいだ、 とオアシスのテントで塞ぎこんでいたが、 将軍達の発表を聞いてからは、休む間を惜しんでこの砂漠の空を飛んでいた。 「どうしたの?」 「マティルダがティナたちを見つけたって言ってるの!」 「!!……わかった案内して。」 ライーサに続いて飛んでいくと砂漠の真ん中に、 ウィッチ隊やマルセイユを探すのに手伝ってくれているオアシスのみんなが集まっていた。 「ハンナたちを見つけたって聞いたけどどういうこと? ふたりとも地下にいるんじゃなかったの?」 「ああ、そうだ。鷲の使いと少年は地の底にいる。」 圭子に尋ねられたマティルダがそう言った。 「それじゃあ……なぜこんなところで集まってるのかしら?」 「それはこの下にふたりがいるからだ。」 「は?この下!?」 「そうだ、この真下に鷲の使いたちはいるのだ、おいそこのお前。」 「は、はいなんでしょう!」 突然呼びつけられて驚いた真美が答える。 「この下の岩は他のところよりも薄い。 お前の力ならこの下に通じる道を作れるはずだ。頼めるか?」 マティルダは真美の手に持たれた40mm対空砲を指してそういった。 「……わかりました、やってみます!みなさんは安全なところまで下がっててください。」 そういって真美は上昇を始める。 砲弾の威力に急降下での落下のエネルギーを加算するためだ。 適当な高度に達した後、砲を真下に向けてかまえる。 「すぅ……はぁ……よし。」 深呼吸して精神を集中させ、魔法力を手に持つ砲に魔法力を込めていく。 砲身に、ことさら砲弾にその魔法力を自身の制御力の限界を詰め込んだ。 「……行きます!」 掛け声とともにストライカーの推力を下にむけて急降下を始める。 そしてぴったりと狙いをあわせて引き金を引いた。 「でゃああぁぁあああああ!!」 撃ち出された砲弾は戦艦の主砲にも匹敵するほどの威力をもって地面に突き刺さり、 ドゴオオォオオンン!!! その下の岩盤をも打ち砕いた。穴は次第に広がり、砂がなかに流れ込んで行く。 「やった!」 「すごい……」 「へぇ~やるもんだねぇ」 その光景にみんなが口々に称賛を口にする。 「……よし、これからマルセイユたちの救助のためにあの穴に飛び込むわ。 ライーサ、準備はいい?」 「いつでも!」 「それじゃぁ、突入!!」 ~大洞窟 地底湖~ 「ケイ!ライーサ!」 「いったいどうして?」 天井に開いた穴から飛び込んできたものの正体にマルセイユたちは驚きの声を上げる。 「マティルダのおかげよ、彼女があなた達の居場所を特定してくれたの、あの穴は真美のおかげね。」 「ティナ……ふたりともほんとに無事でよかった!」 感激したライーサの瞳からは嬉し涙があふれ出している。 「うん、俺のおかげでね。じゃぁふたりとも、ここから出してくれないか?」 「わかったわ、いま……危ない!」 4人にむけて一条の光線が打ち込まれる。 咄嗟に張ったライーサのシールドがそれを弾いたことで全員無事ですんだ。 「あれは!」 圭子の視線の先を辿ってみると、 「KYSYAAAAA!!!!!」 そこにはあのネウロイが壁の一部を突き破ってこちらに顔を覗かせていた。 ソレは怒りに満ちていた。 やっとミツケタ!それは自分の視界に捉えたものをみてそう思った。 あのいまいましい小物にご馳走を奪われてからずっと、 マナの波動をたよりに探し続けていたがようやく見つけることが出来た。 よくみるとあのウィッチのほかに2体ウィッチがいるのがわかった。 この怒りを納めるにはあのウィッチだけじゃ足りない。 あの2体も捕まえて喰ってやる! そう激情に囚われながら目の前の壁の残りを破壊することを始めた。 「ちぃ、こんなときに!」 悪態をつき歯噛みする圭子そんな彼女に俺が声をかける。 「……圭子さん、ライーサさん、ティナさんを連れて先に脱出してください。」 「何をする気?」 聞かなくてもわかってはいたがそれでも尋ねてしまう。 「僕があいつを抑えます。その間に逃げてください。」 真剣に、覚悟を決めた表情で俺がそういった。 「駄目だ!!」 「ティナ?」 俺の言葉にマルセイユが声を荒げる。 「ひとりで残るなんて、そんなの駄目だ!俺も一緒に行こう?」 親においていかれそうになってその足に縋りつく子どものような表情で彼女はそういった。 「そうですね……そうしたいです。」 「なら、」 「でも駄目なんです。」 マルセイユの声をさえぎって俺が続ける。 「今逃げようとすればあいつは必ずビームを撃ってきます。 圭子さんはシールドが張れないし、いまのティナさんのでは強度不足です。 ライーサさんだけじゃ全員を守りきることはできませんから、 だれかがのこって足止めする必要があるんです。」 こうしている間にもどんどんネウロイは壁を壊していく。 「でも、だからって俺を残して行くなんて、そんなの嫌だ!」 「……ありがとう。でももう時間がありません。おふたりとも、ティナさんをお願いします。」 「……わかったわ、すぐ迎えに戻ってくるからそれまで待ってて。さぁハンナ、行くわよ。」 「いやっ、絶対に嫌ぁ!!」 「ティナさん!お願いです。あとでどんなことでもしますから……だから……」 駄々をこねる彼女に俺は必死に頼み込む。 しばらくして、ようやくマルセイユは現状を認めた。 「……わかった。絶対だからな、絶対、生きて帰ってきて……」 「はい、約束です……では、彼女をお願いします。」 「分かった、気をつけてね。」 そういってライーサにマルセイユを抱えて、圭子とともこの地底湖から脱出していった。 「SYAAAAAAAA!!!!」 ようやく壁を全て取り払ったネウロイが触手をマルセイユたちに飛ばそうとする。 が、 「はあぁぁあああああ!!」 俺がその触手をハンマーで叩き落して阻止する。 そのあいだに彼女達は地上を目指して上昇していった。 「GYAAAA!!」 ネウロイはそれ見て悔しそうに叫んだあと、自身を邪魔した俺に憎悪を振り向けた。 「さぁ、お前の相手はこの僕だ!しばらくの間付き合ってもらうぞ!!」 俺はハンマーを背負いなおすと、ネウロイに向かって駆け出した。 ~地上~ 俺の足止めのおかげで無事に地上に出る。 地上にでると、マルセイユの姿を確認したアフリカの将兵たちに歓声があがった。 ライーサは圭子にマルセイユを預け、再び穴の中に飛び込もうとする。 「!!」 しかしそれは出来なかった。 自分達を追って穴の中から無数の小型ネウロイが飛び出してきたのだ。 それ自体と、それの迎撃のために飛び交う砲弾のせいで穴に近づくことすら出来ない。 「俺君……無事だといいけど……」 とにかく彼を助けに戻るにはあれをなんとかしなくてはならない。 そのためにも、彼女は目の前の激戦地に飛び込んでいくのだった。 ~地下~ 「でぇええりゃ!」 一振り、また一振りと俺はハンマーを叩きつけていく。 そのたびにネウロイの触手は吹き飛び、断ち切られるが、隙をみつけて俺もまた吹き飛ばされる。 「ぐはっ、はぁ、はぁ、うぉおおお!!」 全身をバラバラにされるような衝撃に耐え、かつて与えられた超回復能力で傷を修復して ふたたび立ち向かう。しかし時間が経つにつれて回避よりも被弾の割合のほうがふえてくる。 「まだまだぁ!!」 このままやっていてはいずれ負けるかもしれない。 でも天井の出入り口があの状態じゃ援軍も脱出も望み薄だ、 そうなるとなんとか自分だけで目の前の奴を倒さなくてはならない。 「ぐぅ、うわっ!」 撃ち出されたビームを避わしきれず、ハンマーで受け止める。 膨大なエネルギーを受け止めたハンマーは耐え切れず爆散した。 「 !! しまったっ、ぐおっ」 その爆発で体勢が崩れた俺をネウロイの触手がとらえ締め上げる。 ソレは苛立っていた。 けっきょくウィッチたちは取り逃がし、いまも取り返そうとしているが上手く行かない。 しかしようやくあの忌々しい小物を捕らえることができた。 こいつは恨みもこめてじっくりと咀嚼してやってかけらも残さず養分にしてやる。 そう決めてソレは俺をもち上げ口元へと持っていった。 「クソ、どじった。さっさと離せ!!」 俺はかろうじて動かせる手を使って手榴弾を取り出し、安全ピンを抜こうとする。 この手榴弾は対ネウロイ用の特別なものでふつうのものよりずっと爆発力がある。 数日前知り合ったとある人がくれたものだ。 これで自分もろとも触手を吹き飛ばそうとしたが、その前に動きがあった。 「な、何を……ああ、そういうことか……僕を食べる気だな。」 目の前には口を大きく開けて自分を飲み込まんとするネウロイがいた。 その口の奥にコアの輝きがみえる。 それを見て俺は嘲笑った。 「ははは、馬鹿め、弱点を自分からさらしてくれるとはね。」 そういって手に持った手榴弾をネウロイの口の中に放り込んだ。 「そういえば、こういうときはいい言葉があるってパットンのおじさんが言ってたっけ。 なんていうんだっけな、ああそうそう……アスタラビスタ(地獄で会おうぜ)ベイベー!」 ドゴォォオオオオンンンン!!!! 弾殻にしこまれたヒヒイロカネが、炸薬に染み込んだ聖油の魔力を帯びて強力な刃となり、 ネウロイのコアを粉みじんに消し飛ばす。 その瞬間、今まで欲望の赴くままにマナを喰らってきたネウロイ溜め込んだエネルギーが暴走し、 とてつもない爆発を引き起こす。 爆発の衝撃で洞窟全体にヒビが入り、洞窟が崩落をはじめた。 俺はその爆発で吹き飛び、壁に打ち付けられると崩れてきた岩に足を挟まれる。 それだけでは済まず、頭の上から自身を押しつぶすには十分すぎるほどの岩が振ってきた。 「あちゃぁ、これは……ごめんティナさん、約束、守れそうにないや……」 そういって俺は目を閉じてくるだろう衝撃にそなえるのだった。 ~地上~ 「くっ、きりがない!!」 穴から這い出してくるネウロイたちは叩いても叩いても次から次へとゴキブリのように あらわれる。迎撃にあたっていたウィッチたちに目立った被害はないが、 オアシスの通常戦力部隊にはかなりの被害がではじめている。その時…… ゴオオォォオオオンンン!! とても大きな音が突然あたりに響き渡り渡った。 その爆音とともに穴から光が吹きだし、それと同時にネウロイたちが形を崩して消滅していく。 「なにが起こったの……?」 圭子が呆然として呟く。 「決まってるさ、俺がネウロイを倒したんだ!」 その彼女にマルセイユが嬉しそうに言った。 「そっか……じゃぁ彼をこの地上に戻してあげなきゃね。」 「ああ、そうしようって……うそ……」 視線を戻した先にある例の穴の付近で異変が起きる。 穴の周辺に大きなヒビが入り、なおも拡大していく。 そしてそのひび割れた部分から崩落を始めたのだ。 「地面が崩れるぞ!総員退避ーー!!」 周囲に展開していた地上部隊が一斉に後退する。 「あ、ああ……助けなきゃ……俺を、俺を助けなきゃ!」 「は、ハンナ!もう無理よ!!」 圭子は手を伸ばしてうわごとのように呟きながら、 自身の腕の中から這い出ようとするマルセイユを押しとどめる。 「そんなことない!今からでも間に合うから、ねぇケイお願い!」 「ハンナ……いいえ、無理よ。 あそこまで崩れてしまったらあの下にいた彼はもう……」 「うそ、うそ、うそっ!だって俺は約束してくれたもの、 絶対に生きて帰ってくるって、なんでもしてくれるって……」 「ハンナ……」 泣き崩れてしまう彼女に圭子はかける言葉をもたなかった。 再び視線を地上に戻すと、大きく陥没した地面に砂が流れ込み、再び何もなかったかのように埋まっていく光景が拡がっていた。 「うそつき……俺の、大嘘つきいいいぃっ!!」 マルセイユの悲痛な叫びがこの青く澄んだサハラの空を駆け巡っていった。 <1942年 10月 某日> ~エジプト カイロ連合軍軍病院~ 「ハッ!……はぁ、はぁ……夢、か……」 病院のベットに横たわりながらマルセイユが呟く。 ここはエジプトのカイロ市内にある病院で、 自分はつい先日新型ストライカーを使って戦闘中に事故にあい、 この病院に運び込まれたのだ。 「もう何度目かな、あのときの夢をみるのは……」 体を起こしてベットの頭の部分の淵に寄りかかるように座りながらそう呟く。 あのとき、結局俺は帰ってこなかった。 自分だけでも助かったことに周りのみんなはよかったと口々に言ってくれたが、 自分にはそうは思えなかった。 それからだった。 医療魔法による治療を受けて、 ケイやライーサが止めるのも無視してすぐに戦場に戻り、 あんなに大好きだった酒もタバコもやる暇を惜しんでただひたすらに戦場の空を飛び続けた。 そうしていないと、悲しみで押しつぶされそうだったから。 現に何度も今の夢をみて夜中に飛び起き、そのたびに疲れ果てるまで泣いていた。 そうしているうちに撃墜スコアは伸び、 スエズ奪回作戦「スフィンクス」では、 一日の撃墜記録を更新するほどの鬼神のような戦いぶりを見せつけ、 戦場の兵士達を勇気付けることになり、結果、スエズは奪還され、カイロは解放された。 その戦績を称えられて階級も中尉から大尉に昇進したが、 自分は何一つ嬉しくなかった。 昇進祝いとして新型ストライカーが贈られてきて、 そのあとすぐに戦闘になったためにそのストライカーを使って戦場に向かったが、 その戦場で自身の使い魔が死んでしまった。 幼い頃に契約し、かなりの老齢であったあの気高い大鷲は、 ひたすらに戦場に出続けるマルセイユに文句もつけずに付き従い、その負担に耐え、 そしてその結果、彼は自身の寿命を使い果たしてしまった。 使い魔のサポートを受けられなくなった自分は魔法力を暴走させて気絶し、 ライーサたちに抱えられるようにして戦場を離脱したのだった。 「もう、戦うことも出来ないんだな……これから、どうしよう……」 ベットのシーツを握り締めてそう呟く、 使い魔の大鷲を失ってしまった悲しみはたしかにある、 だがそれ以上にあのとき俺を助けられなかった悲しみがいまでも彼女に襲い掛かっている。 でももうそれを誤魔化すこともできないのだ。それが怖かった。 しばらくそう考えていると、コンコンと部屋のドアをノックする音がした。 「誰?……はいっていいぞ」 その言葉をうけて部屋のドアが開く。 「こんにちはハンナ、気分はどうかしら?」 入ってきたのは圭子だった。 「ケイか……なんの用?」 「お見舞いにきまってるでしょ。 ついでにあなたの容態について医者の先生から聞いてきたわ。 そうとう無理してたらしいわね。」 「……」 そういわれても、事実ゆえになにも言い返せないマルセイユはだまりこんでしまった。 「はぁ、気持ちはわからなくもないわ……ずっと荒れてたものね。 でももう無理はやめてちょうだい……もうあなただけの命じゃないんだから。」 「えっ……?」 心のそこから心配してくれることがわかる感じでケイが自分を諭してくれた。 が、そのなかに含まれていた違和感にマルセイユが疑問の声をあげる。 「私だけの命じゃないって、どういうこと?」 「気づいてなかったの?まったく……三ヶ月よ。」 「三ヶ月?」 なおも疑問を発するマルセイユに圭子は苛立ちながら言い放つ。 「妊娠三ヶ月!まったくほんとに自覚してなかったの、あなた!?」 「ええっ!?そんな、なんで?」 「なんでって、そりゃ、やることやったからでしょうが。」 「そんな……だってまだ一回しか!……まさかそれが?」 「心当たりあるのね……相手は俺、でしょ?」 こくり、とマルセイユは頷く。 あのとき抱いてもらったときの種が自分の中に芽生えているなんて、思いもしてなかった。 「……そっか、そうなんだ……わたし、ひとりじゃなかったんだね。」 自分のお腹をなでながら、マルセイユは涙を流す。 その涙はいままでのような悲しみからのものでなく、 彼が自分に残してくれたものに対する嬉しさから流れるものだ。 「まったく……みんなハンナのことずっと心配してたんだからそれはないんじゃない?」 ま、仕方ないのかもしれなかったけど、 といいながら圭子は今日何度目かになるため息をついた。 「ごめん……でも、私お母さんになっちゃうのか、これはもう泣いてらんないな。」 マルセイユの顔にかつての大胆不敵な笑みが帰ってくる。 「ええ、そうよ。ハンナお母さん?」 その表情に圭子も笑みで返したのだった。 1942年11月、晴れて病院を退院したマルセイユは、 ウィッチとしての戦闘能力の喪失を理由に、 周囲に惜しまれながらも軍を退役し、ノイエ・カールスラントにその身を移した。 その2年後、新たな使い魔と契約を交わした彼女は再び軍に復帰。 再編された統合戦闘団「アフリカ」に戻ってくる。 帰ってきた彼女はそれまでのブランクを感じさせないほどの強さでふたたびアフリカの空 を駆け巡った。 ある時、とあるゴシップ紙の記者が、この「アフリカ」を取材した際、 マルセイユが、彼女に似た幼子を抱えてあやしていたのを目撃したが、 彼女の周りの説得(脅迫)によりそれを記事にすることはなかった。 これにて不死身の少年と砂漠の星の物語は幕を閉じる……かにみえた。 <1945年 ロマーニャ> ~501戦隊基地 エントランス~ 今日この日、この場所ではひとりの少女が箒を片手に掃除をしていた。 彼女の名前は、宮藤芳佳。 この基地に所属する501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」のメンバーだ。 その彼女は現在、情けない表情で箒を左右に振っている。 「とほほ、なんでこうなっちゃうのかなぁ……」 彼女は先日、地中海で襲撃を受けた扶桑国遣欧艦隊を救う際に、 無断で新型のストライカー「震電」を使用した。 結果艦隊の損害は軽微で済んだのだが、彼女の無断借用を罰しないわけにはいかない。 そうして彼女は上官である坂本から、基地中の掃除を命ぜられたのだった。 「いくら罰だからって、この基地全部は広すぎるよ~(泣)」 とはいえ、いくら文句をいっても始まらないので続きをはじめる。 その時だった…… ガサッ 「ふぇ?」 ガサガサッ 突然彼女の近くの茂みが動き出したのだ。 「な、何?だ、誰かいるんですか!?」 手に持った箒を握り締めながら茂みにむかって問いかけてみる。 すると茂みの向こうからぼろぼろの服とマントをまとった男が現れたのだ。 「だ、誰?」 「うあ~っ、やっと人に会えた! すみません、ちょっと道に迷っちゃって、 よければアフリカのトブルクまでの道を教えてもらえませんか?」 「……はい?」 芳佳は一瞬何を言われたのかわからなかった。なので問いかけてみることにする。 「あの、アフリカって……」 「はい、あ、申し遅れました。僕の名前は「俺」統合戦闘団「アフリカ」の者です。どうぞよろしく」 「はぁ、こちらこそ?」 それは、マルセイユがこの基地にやってくる、3時間前の出来事だった。
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白い閃光が赤い空を切り裂く度に、仲間の命が消えてゆく。 黒焦げの死体が叩かれた蠅のように地上に落ちていく光景は、俺にわが身が引き裂かれるかのような痛みをもたらした。 俺は、老人のようにしわがれた声で、 「畜生」 と呟きながら、それでも敵に向かって飛翔を続けた。 動きを止めれば、二の舞三の舞になるだけだ。止まるのは、死んでからいくらでもできる。 七つの頭を持った真紅の竜が、牙の並んだ口にエネルギーを溜め始めた。七条の破壊光線が放たれる前兆だ。 (畜生、溜めが速い) マッハ三で飛んでいても、真紅の竜は遠い。加えて、纏わりつく雑魚デーモンの群が、俺から時間を奪っていた。 俺は、舌打ちに代わりに息を吐いた。とても遠くまで届く、とても冷たい息。 目の前で、大口を開けて俺を飲み込もうとしていた蛇のデーモンが一瞬にして凍りつき、次の瞬間、割れる。 氷の細かな破片が、戦場に風に散らされる。 息が届く範囲にいるデーモンは、例外なく皆氷漬けになった。だが、真紅の竜には届かない。 焦りばかりが先に立つ。俺は、体が端から千切れ飛んでいきそうなくらい、速く飛んでいた。 それでも、遠い。 (もう少し近づければ、あの忌々しいトカゲ頭を凍らせてやれるのに) だが、次の破壊光線が発射されるまでに、そう時間はない。凍てつく息吹が最大の威力を発揮するには、もっともっと、近づかなければならない。 俺は作戦を変えることにした。 危険過ぎて、できれば選びたくなかった作戦だ。しかし、今は自分の保身を考えている場合ではない。 意を決して、俺は中空に手を差し伸べた。そこに、冷気が渦を巻いて集まり……一本の、氷の槍を形成する。 俺は右腕に渾身の力を込め、身体を捻るようにして、槍を投擲した。進路を阻む者は存在しない。 槍は、真紅の竜の首の一つに突き刺さったが、大したダメージは与えられなかった。 それでも、皮が破れ、肉を貫かれた以上、痛みはあるらしい。 合計十四の目が、俺に殺意の視線を向けた。雑兵であれば、それだけで身が竦み上がる眼光。 (これでいい) 俺は、敵が自分を標的から外さないように、ゆっくりと上空に向かって飛んだ。七つの首が追って来る。 上にいれば、竜が放つ破壊光線で味方を巻き添えにする心配はない。それに、重力を味方につけることができる。 真紅の竜の真上に達すると、一転。俺は流星が如き落下を始めた。 全身に青い光を纏う。大気中の水蒸気が昇華し、ダイヤモンドダストが発生する。 真紅の竜が、七つの口を開いた。それぞれの口腔から放たれる、合わせて七条の閃光。 青い光と白い光が衝突し、空を照らした。だが、互角だったのは、最初の数秒だけだった。 まるで蛇が鼠にそうするように、青い光が白い光に飲み込まれる。俺の体は、少しずつ焼かれていった。 熱い。 痛い。 苦しい。 だが、俺の心に、恐怖は微塵もなかった。ただ、あの竜を倒せないのが悔しいだけだ…… (ちぇっ、ここまで来て、面白くもない終わり方だな) それから十数える間もなく、七条の閃光を一身に受けた俺は、地球上から永遠に姿を消した。 大型、三機。小型、一四機。 渡り鳥のように矢印の陣を作って、合計二十三体のネウロイが、ブリタニアの青空を切り裂きながら迫る。 敵の数は多かったが、宮藤芳佳は心配などしていなかった。 それは、父の遺児とも言えるストライカーユニット・震電があるからというだけではない。 連合軍第501統合戦闘航空団、ストライクウィッチーズ。肩を並べ、背中を任せられる仲間達がいるからだ。 リーネ、ペリーヌ、シャーリー、………仲間達が傍にいるのならば、例えどんな敵が現れようと負けやしない。 芳佳は、心の底からそう思っていた。 「あれは・・・何だ?」 ―――美緒が、愕然とそう呟くまでは。 芳佳が視線を巡らせると、他の仲間達も動きを止めていた。いつも明るいエーリカでさえ、顔に剣呑な色を浮かべている それは、忽然と空に現れた。 晴天の霹靂というほどの激しさはなく、まるで空間そのものから生みだされた忌子のように、それは現れた。 まず目に入るのは、四枚の青い羽である。 ストライカーユニットのそれとは違って背中から生え、ネウロイのそれとは違って金属ではない、蛾や蝶を思わせる羽。 二メートルはあろう体には、布切れ一枚も身につけてはいなかった。 全身はダークブルーの皮膚に覆われており、両手足や肩に青白く発光している箇所がある。 足には二本の鋭い鉤爪が生え、額からは細い櫛状の触角が伸びている。 アーモンド状の複眼は、まるで巨大なエメラルドのように、日光を撥ねて輝いていた。 「美緒」 隊長のミーナが指示を出すまでもなく、美緒は眼帯を外し、赤い魔眼を露出させていた。 美緒の魔眼は、ネウロイの弱点であるコアを見抜く力を持っている。 「……コアが見えん。ネウロイではないのか?」 「では、あれは一体何なんですの?」 ペリーヌの眼鏡に、異形が映る。 まるで、人間と虫を融合させたかのような忌まわしい姿。例えネウロイでなくとも、穏やかな存在には見えない。 全員、決して警戒を緩めなかった。 「!!」 ゲルトルートが固唾を飲んだ。蛾男とでも呼称すべき存在が、動き始めたのだ。 しかし、蛾男はこちらを攻撃することはなく、きょろきょろと首を回して周囲を見渡していた。 まるで、迷子になった子供のように。 蛾男に、ストライクウィッチーズが見えていない筈はない。両者の距離は、百メートルと離れていないのだから。 「な、何してるんだろう」 リーネが不安げな声を漏らす。答えようもなく、芳佳は首を横に振った。 攻撃をして来ないからといって、蛾男が友好的とは限らない。むしろ、何の目的で現れたのかわからない分、不気味さに拍車がかかる。 少女達が、空に現れた異物を観察していられたのは、光線が蛾男の傍らを通過するまでだった。 気付けば、ネウロイの群が目と鼻の先にまで迫っている。 「総員、迎撃態勢、を・・・!?」 言いかけて、美緒は硬直した。蛾男が、ネウロイに向かって飛び始めたのだ。 ここはどこだ? ここはどこだ? ここはどこだ? 俺は混乱の極致にあった。まったくわけがわからない。 空は青く澄み切って、下に見る海もやはり青い。 見ているだけで吸い込まれそうだ。 しかし、俺が覚えている一番新しい空は、乱れた気象や汚れ切った大気が織りなす不気味な赤だった。 海も、真っ当な生き物なら、入れば即死するほど黒く汚れてしまっていたのだ。 それなのに………これではまるで……… (二十年前の、地球みたいじゃないか) とはいえ、記憶とは違うものもたくさんあった。 例えば……俺の記憶の中の青空には、斬新なブーツを履いた少女達が飛んでたりなんかしない。 それに、キャノピーに赤い光を灯した黒い飛行機が、ビームを撃って来るなんて話も聞いたことがなかった。 俺は羽を動かし、ひらりとビームを避けた。 一度目のデーモン軍団の総攻撃では、自衛隊の戦闘機が空を飛ぶデーモンの迎撃に出撃したと聞いている。 その時も、このビームを撃っていればもう少し善戦できたに違いない。 (一体、どこなんだ、ここは!) 赤い竜――変身した大魔王ゼノンの攻撃で、体が消し飛ぶ前の白昼夢にしてはリアル過ぎる。 五体ともにこの世にあるという、生存本能から来る確信もあった。 無数のビームが、まるで地と水平に降る雨のように飛んでくる。 回避に、それほど苦労はしなかった。所詮、直線の攻撃だ。 頭は混乱していたが、二十年かけて磨いた闘争本能に淀みはない。今、何をすべきなのか、的確に教えてくれる。 攻撃してくる以上、向こうはこちらを敵と判断しているのだろう。 ならば………それなりの対応をするだけだ。 俺は四枚の羽を広げると、黒い戦闘機に向かって突撃した。その際、まるで体を引き裂かれるかのような痛みが伴った。 肌の色が暗いため、見えにくいが、俺の身体はひどく焼け爛れていた。 高速飛行で発生する風圧は、全身に纏った不可視のバリアが防いでくれているが、それがなければ倍の激痛が彼を襲っていただろう。 それでも、動けるならば戦う。座して死を待つなど、それこそ死んでもごめんだ。 「こぉぉぉおおおおおおおおおおお……」 俺は牙の並んだ口を開くと、白い奔流を吐き出した。 高速で射出された冷凍ガスが、矢印の陣形の中心となっている黒い飛行機と衝突する。 一秒を数える間もなく、飛行機のトンボのように細い機体が白銀に染まり、次の瞬間砕け散った。 破片の破片、そのまた破片。まるで砂で作られていたかのような、粉微塵と言うのも愚かしい徹底的な崩壊。 俺に凍らされた物体は、極限まで脆くなる。自らの飛行速度に、耐えられなくなるほどに。 俺は首を横に振り、隣接していた四機を、輝く塵に変えた。黒い飛行機は、これで九機になった。 密集していると、二の舞、三の舞になると気付いたのだろう。残った飛行機が、矢印の陣形を解く。 しかし、 (動きがスムーズ過ぎるな?) 誰でも、仲間を倒されれば少なからず動揺し、それが動きに出る。人間はもちろん、デーモンもそうだ。 だが、あの黒い戦闘機達にはそれがない。まるで、一切の感情がないかのようだった。 (まあ、詮索は殺した後でいいか) 死ねば、人間もデーモンも同じだ。全て凍らせて砕けばいい。 前方から三機、黒い飛行機がビームを撃ちながら飛んでくる。さらに、後ろからも三機、近づいてきている。 どこから来ようと、額の触角が接近を教えてくれる。全身に目があるようなものだ。 前後からの一斉射撃。だが、どれだけ撃とうと間隙はある。 俺はそこに身を滑り込ませつつ、上空に向かって飛んだ。黒い戦闘機達が、機首を上げて追いかけて来る。 思う壺、だ。 俺の冷凍ガスは、追いかけて来た機体の数だけ放てば十分だった。 (これで、あと三体) 火傷が、ずきずきと痛む。 再生は始まっている筈だが、栄養と体力が足りなかった。 どこかで……可能ならば、休息を取る必要があった。 さらに追ってきた三機と、遠方から近づいてくる、三機の巨大な黒い戦闘機を破壊した後で。 「……すごい」 芳佳は、飾らず隠さず、今自分の見ている光景について、素直に感想を述べた。 最初、彼女は蛾男がすぐに撃ち落とされてしまうと思っていた。 身に寸鉄も帯びず、体もネウロイと比べると大きいとは言えない。 強力な光線を撃ってくるネウロイに対し、蛾男はあまりに無防備に見えた。 しかし……彼女の予想は、完全に裏切られることとなった。 舞を踊っているかのような優雅な回避行動。当たらない光線を撃ちまくるネウロイが、哀れにさえ思えた。 口から発射される白い奔流がネウロイを射抜いた時の、まるで宝石を空にぶちまけたかのような輝き。 戦場にあって幻想的な光景に、誰もが心奪われていた。 瞬く間に、ネウロイの数が減らされてゆく。この調子なら、今日は自分達の出番はないだろう。 だが――――芳佳は気付いた。ミーナが、未だ警戒を解いていないことに。 「ミーナ中佐……?」 「みんな、気を抜かないで」 ミーナは機関銃を構え、言い放った。 「ネウロイが全滅したら……今度こそ、こちらに襲いかかって来るかもしれないわ」 大小六機の黒い飛行機は、俺を撃ち落とすために無数のビームを放ったが、効果はなかった。 殺意の光の中を、俺はまるでそこが無人の荒野であるが如く、真っ直ぐに飛んでいく。 俺がビームを避けているというよりも、ビームの方が俺を避けているかのようだった。 炎が、稲妻が、氷雪が、毒液、が悪意とともに乱れ飛ぶ空を、俺は知っている。それに比べれば、ここは天国のようなものだ。 俺は羽を広げ、小型の飛行機に接近。真正面から、機首に拳を打ち込む。 装甲を貫かれた飛行機は、一度大きく揺れ、そしてガラス細工のように砕け散った。 凍結の能力は、俺の両手両足にも備わっている。周囲の気温を急激に冷やしながら、俺は次の獲物に向かった。 結局、黒い飛行機達が、俺にとって脅威になることはなかった。 小さい機体は紙飛行機も同然に撃墜され、ブーメランに似た形の大きい機体は、ただの的にしか過ぎない。 無数の細かい氷の粒が、まるで雹のようにぱらぱらと海の中に落ちてゆく。 俺は長い触角を揺らし、新手を警戒したが、ビームはもうどこからも飛んで来なかった。 (全部、片付いたか) ………いや、まだいることは、いる。 俺と黒い飛行機の戦いを、ただ傍観していた少女達だ。変なブーツを履いて、空に浮かびながら。 黒い飛行機に輪をかけて、よくわからない存在だ。よく見れば銃で武装しているし、動物の耳や尾が生えている。 普通の人間は、飛行機なしで空を飛ばない。だが、感じる気配やニオイは、デビルマンでもデーモンでもなかった。 まったく、わけのわからないことばかりだ。 しかし、 (まあ、いい。敵なら殺すだけだ。人間だったら……) その場合は、あの黒い飛行機よりも、念入りにぶち殺してやる必要がある。 氷を司るデビルマンの胸に、憎悪のどす黒い炎が灯った。 彼女達の素性がなんであれ、銃を持った人間は、俺の敵だ。そうでない人間も、対応は変わらないが。 氷漬けにして、砕いて、地獄の底に叩きこんでやる。地獄の獄卒も、罪人を細切れにする手間が省けて助かるだろう。 とはいえ、その面白い遊びを実行に移すのは、今ではない。 俺の本能は、コロッセオに解き放たれた虎の如く戦いたがっていたが、俺の理性は休息を求めていた。 黒い飛行機のビームには、一発たりとも当たっていない。だが、その前に受けたダメージは、決して軽いものではなかった。 戦っている間は気にならなかったが、火傷の痛みは骨の芯にまで食い込むかのようだ。 体力も底をついている。振ればからからという音が鳴るだろう。 人間が秘めている力――向こうが人間だとしたら、だが――を、様々な意味で思い知っている俺は、空飛ぶ少女達を侮る気にはなれなかった。 今は、傷と体力の回復が優先だ。そう決めた俺は、とにかくこの場から離れることにした。 (後をつけられたら面倒だな) 負傷はしていても、音速を超えた飛行は可能だった。 だが、向こうがそれよりも速かった場合、眠りから目覚めると無数の銃眼に囲まれていた……なんてことになりかねない。 そこで、俺はテレポートを使うことにした。一定以上の実力を持ったデーモンなら、みんな持っている能力だ。 俺は精神を集中させ、とにかく陸地をイメージした。海中は見つかりにくいだろうが、快適に過ごせそうにない。 明確な目的地を設定せずにテレポートすると、どこに飛ぶかわかったものではないが、後のことは後で考えればいい。 俺は最後の力を振り絞り、安息の地のあることを信じて、その空間から姿を消した。 アレハ誰ダ 二話
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槍 2 俺「ストライクウィッチーズだ!」 968-999 作者 ID xhR5GGxdP 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 968 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 03 58 31.89 ID xhR5GGxdP 投下待機いないんならこのままいくぜ ――その夜、食堂―― 槍「怒りません?って聞いたよなぁ…いや怒ってなかったけどさ。満面の笑顔で (ミーナ「そうね…。今回は始末書一枚で大目にみるわ。」)なんて言われたら怒鳴られるより怖いっての…。」 ミーナ「誰が怖いのかしら少尉」 槍「滅相もございません。今日も中佐はお美しくあらせられます。」 ミーナ「ありがとう。でも独り言はもう少し小さくしたほうがいいわよ?」 槍「以後気をつけます。」 ミーナ「(先程の通信…カールスラント空軍の少将なんて人からだったけど、どういう事なのかしら。)」 969 ヘタレ俺tuee[ルビずれてたらゴメン] 投稿日:2010/10/15(金) 04 05 46.64 ID xhR5GGxdP ――回想、通信―― 空軍少将「最近槍少尉のことを調べているというのは君のことかね?」 ミーナ「え…?は、はい。そうですがこちらとしても部隊の人員のことは把握しておきたいものでして…」 空軍少将「いや、別にこの件からは手を引きたまえ、などとどこぞの黒幕のようなことを言うつもりはない。 むしろ、感謝したいくらいだ。今までの部隊では奴を持て余すばかりで、積極的に関わろうとするものはいなかった。」 ミーナ「失礼ですが…少尉とはどういったご関係で…?」 空軍少将「なに、ちょっとした古い付き合いだ。それより全部教える、というわけにはいかないがいくつかヒントをやろう。 奴に口止めされているが、これくらいなら文句も言えまい。」 ミーナ「は、はぁ。」 クローネン・シュタッフェル 空軍少将「では大サービスだ。『ダイナモ作戦』、ダンケルク撤退戦における作戦名だが、これと『王 冠 中 隊』について 調べてみるといい。彼の詳しい経歴がそこに全て潜んでいるはずだ。」 ミーナ「王冠中隊…ですか?」 空軍少将「口で言われてもピンと来ないだろうな。当時存在した部隊名のことだ。 さすがにこれ以上は奴にも悪い。だが…君の過去を勝手に調べた身で何を言うと思うかもれないが 一つ約束をしてくれ。何があっても奴を責めないと。」 ミーナ「それは…未来のことには確信が持てませんが…彼が私が責めなければならないことしたとは考えにくいというか…」 空軍少将「……ハッハッハ!あの腑抜けもやるものだ!伝説のストライクウィッチーズの隊長を誑かすとは!」 ミーナ「…なっ!?私はそんな!」 空軍少将「怒るな怒るな!ただの冗談だ。そこまで信用してくれているなら何の問題もない。 奴が昔の自分を取り戻すことは、こちらとしても喜ばしいことなのだ。それでは夜分に失礼したな。」 970 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 04 12 16.97 ID xhR5GGxdP 槍「どうしました中佐?」 ミーナ「い、いえ!なんでもないわ!(直接聞いても答えてくれないわよね…まぁヒントはもらったわけだし、調べてみましょうか)」 槍「そうですか…」 ミーナ「それでは私は自室に戻るわね。あなたもしっかり休みなさい。」 槍「わかりました。お疲れ様です中佐殿。」 976 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 04 20 41.71 ID xhR5GGxdP ――深夜、ミーナの自室―― ミーナ(ダイナモ作戦について今集められる情報はこんなところね… 全く…自分の古傷を抉るようで気がすすまないけど。) ペラ ミーナ(結構臨時で結成された部隊が多いのね。知らない部隊もいくつかある。 というか知らないのは壊滅した部隊ばかり…ってことは…) ペラ ミーナ(あった!王冠中隊。撤退のしんがり!?最前線で作戦終了直前までにこの戦果?あの少尉がこの生き残り…? 生存者は…彼含めて数人いるけど、ほとんどが復員できずそのまま死亡している…。) ペラ ミーナ(ダンケルクの英雄…ね。ネウロイへの敗北による暗くなった世論をどうにかするために 最前線からのほぼ唯一の生き残りを祭り上げようとしたってとこかしら…?) ペラ ミーナ(でもそんな英雄の存在は寡聞にして聞かない…。恐らくここにいる他の皆も同様のはず。 …なるほど、昇進の打診を蹴って勲章を粗末に扱えば左遷くらいされるわね…) ミーナ(でもわからない…なんで彼はそんなことをしてまで祖国での名誉を捨てたのかしら…?) ミーナ「槍少尉…貴方はいったい…?」 982 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 04 29 21.54 ID xhR5GGxdP ――翌日―― 前日に引き続き警報が鳴り響く ウゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ ミーナ「皆さん集合しましたね。聞いての通りネウロイ襲撃の報告がありました。 数は小型多数と大型一体です。」 バルクホルン「今日は、私も出撃メンバーに入れてくれるんだろう!?」 ミーナ「そうなんですが…今日の出撃メンバーは私と、槍少尉、この二名以外の全員にお願いします。」 坂本「どういうことだ…?総力戦というわけではないだろうに戦力を固定させすぎではないか?」 ミーナ「実は…昨日と同じように、別方向からのネウロイ襲撃の予測があるのよ。本来なら戦力を二分したいところだけど、 中途半端に戦力を割いて両方の撃墜に時間をかけるくらいなら、時間差を利用し片方を速やかに殲滅、 そして万全の体勢でもう片方の襲撃にも備える、という考えです。 幸い、少尉の能力は多少の時間を稼ぐにはうってつけの能力みたいですし、 皆さんは全力で現在発見されているネウロイを殲滅し、速やかに帰投してください。」 10人「了解!」 983 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 04 35 24.59 ID xhR5GGxdP ――メンバー出撃後―― 槍「どういうことなんですか…?」 ミーナ「別に他意なんてないわよ?効率を考えたときにこうするのが一番安全だと思っただけ…」 槍「いえ…ならいいんですが、少し嫌な予感がするというか…」 そして不運なことにその瞬間本日二度目の警報が鳴る ウゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ ――司令室―― ミーナ「参ったわね…ネウロイがまたイベリア半島に接近しているわ…。小型が多数に加えて超大型もあとに控えている。 しかも先程の出現位置とは完全に逆方向ね。」 槍「危険域までまだ多少は時間があるでしょう?皆さんの帰還を待ったらどうですか?」 ミーナ「そんなことは言ってられないわ。どう楽観的に計算しても、帰還後全員で出撃していたら ネウロイが都市に入ってしまう。私たちで先行して最悪海上に引きつける必要があるわ。」 槍「幾ら何でも二人じゃ厳しいでしょう?死にますよ?少なくとも俺は目の前で人が死ぬのも自分が死ぬのも嫌です。」 ミーナ「そうね…盾しか張れない貴方とじゃ無理ね…。でも、ダンケルクの英雄としての貴方がいればどうかしら?」 槍「…!どこで…、それを…?」 984 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 04 39 06.61 ID 7I7JovkrP ミーナ「そうね…盾しか張れない貴方とじゃ無理ね…。でも、ダンケルクの英雄としての貴方がいればどうかしら?」 槍「…!どこで…、それを…?」 なにこの素敵な会話 濡れる 985 ヘタレ俺tuee[あざーす] 投稿日:2010/10/15(金) 04 43 37.48 ID xhR5GGxdP ミーナ「もう少し自分を怪しいと思いなさい。250overの大エースに一泡吹かせるウィッチが全くの無名な訳ないでしょう? 調べたら面白い事実にたどり着いたわ。ダンケルクの撤退、通称ダイナモ作戦の折、殿を務め、 最前線で戦い続けた特殊遊撃部隊、通称王冠中隊。そしてその部隊のほぼ唯一の生き残りのこともね。」 槍「それはただでさえ混乱していた時期の情報の上に、上層部以外には秘匿されてるはずです…」 ミーナ「カマをかけたつもりだったのだけど案外あっさり白状するのね。そうよ、独力でたどり着いた情報は 撤退戦前、そして後の経歴のみ。貴方の上官が教えてくれたのよ。空軍少将だったかしら?」 槍「(あのクソ少将…。)……そうです、確かに自分はあの部隊の生き残りです。」 ミーナ「やっぱりね。で?その英雄がなんでこんなところで戦う意志をなくして燻っているのかしら? 英雄としての地位が惜しくなって、死地に身を晒すのが馬鹿らしくなった?」 槍「自分のことを調べたなら知っているでしょう?なんで自分が各地を転々としていたのか… どうして極一部の人しか自分の存在を知らないのか…」 ミーナ「私が知っているのは、貴方が昇進の打診を蹴って、授与された勲章を墓標に飾るなんて 無法をしでかして左遷されたことってだけ。知らないわよ。貴方がどんな思いでそんなことをしたのかなんて。 言い訳があるなら聞いてあげるわよ?」 次あたりからちょっと文体が変わります。地の文入れないと心情描写難しかったんで。 ついでに主人公のキャラもだいぶ変わる 986 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 04 51 23.01 ID xhR5GGxdP 槍「……つまらない話です。あの戦場から生き伸びて、生死をさまよったベッドの上で、英雄に勲章を授与する式典の話を聞きました。 自分にはわからなかったんです…多くの民を喪わせた自分が、なぜ祖国で英雄なんて扱いを受けるのか…」 ミーナは怪訝に思った。彼の今と経歴を結びつけたときになんとなくイメージしていた彼の考えと 今、彼が訥々と語っている彼の思いは大きく違っている。 ミーナ「……何を言っているの?記録を見ただけでもわかる。貴方たちの存在は間違いなく多くの人々の命を救ったわ。 それを否定するようなことは、当の貴方だからこそ言ってはいけないことじゃないの?」 槍「ずっと、やり場のない思いを抱いてきたんだ…」 今までの口調とは違う、おそらくはこれが本当の彼の思いなのだろう。 槍「最低限の時間すら稼げず都市を奪われ、多くの市民を殺されたのに自分だけその場から生き延びてしまった挙句、 臆病者の敗残兵として自分を納得させようとした矢先に、今度は英雄の称号と勲章を与えられちまった。 共に戦った同朋も、守るべき民も、多くの命を引換にして…!」 それは彼が初めて他人に吐露した感情だった。ダンケルクの英雄、敗戦ムードを覆す絶好の広告塔として 担ぎ上げられそうになった男が、ずっと自分の中の葛藤と共に背負い続けた重荷。 987 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 04 52 45.93 ID 7I7JovkrP イイね、かつての英雄、無気力化、隠遁、王道じゃないか 最初思っていたよりズッとイイ 989 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 04 55 42.46 ID xhR5GGxdP 槍「わからなくなった。自分は本当に誰かを守れるのか、あの時まで戦い続けたのも、あの時戦い続けたのも、 結局は何かを守りたい、それだけだったはずなんだ。」 槍「でも俺は、これからもずっと沢山の命を取りこぼす。なら、自分よりも多くの人を守れるであろう人を守れれば、 それで十分だと思った。きっとその人達が自分なんかよりもっと上手くやってくれるはずなんだ。」 パン!と彼の頬にミーナの平手が飛び、そのままバランスを崩して倒れた。そして、彼の言葉に、彼女は少し苛ついたかのように言う。 ミーナ「ずいぶんと過大評価されたものね…自分よりも多くのモノを守れる人?貴方以外のウィッチは今まで 目の前の命を全て救ってきたとでも言うつもり?」 それはとうの昔に覚悟を決めた者の声だ。 ミーナ「私たちは所詮無力よ。ここにいるウィッチたちも、ほとんどの人が大切なもの、大切な人を亡くしている。 私もそうよ。ついでだから教えてあげるわ。ダイナモ作戦の折、避難が間に合わずネウロイの襲撃を受けた一般市民の中に私の恋人もいたの」 彼は、目を見開きながらミーナの顔を見上げ、そして詫びるかのように唇をかみしめ俯く。 ミーナ「何をそんな無様な顔をしているの?私の恋人が死んだ責任を、貴方が私より感じているというなら、それは私に対する冒涜よ。 私だって彼のことを守れなかったことを今でも悔いている。でもそのせいで立ち止まったりは絶対しない。」 槍「でも…」 彼はのろのろと起き上がり、そして彼女を遮るように正面に立つ。 ミーナ「思い上がらないで少尉。貴方も含め、一人のウィッチごときにすべての人が救えるはずがないでしょう。 1人の命を取りこぼしたなら、さらに100人の命を救えばいい。10人取りこぼしたなら、さらに1000人の 命を救えばいい。そしてもう理不尽に失われる命が無い世界になってから、改めて取りこぼした命に詫びなさい。 貴方は英雄として讃えられるだけの力があるのでしょう? その力を持って、それを無為に遊ばせておくことの方がよっぽど罪よ。」 槍「俺は…」 992 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 05 02 07.09 ID xhR5GGxdP ミーナ「ウジウジしているならどいて頂戴。戦う気がないなら基地の掃除でもしているといいわ。 今後野垂れ死にしない程度には便宜を図ってあげる。だからそこのストライカーを捨てて戦場から去りなさい。」 それを聞いて尚、彼女の前に立ちはだかる槍少尉 ミーナ「どうしたの?貴方が何を言おうと私は止まらないわよ?誰かの命令でも義務でもない。 私は自分の価値を示すために戦場にいく。ウィッチとなり、初めてストライカーを履いた時から何一つ変わらない、 目の前の救える命を救えるだけ救う。それが私の戦う意味。」 槍「(自分の価値、戦う意味…そうか、そういうことか。)」 ふっと体の力を抜く。そして一世一代の告白をするように少しずつ言葉を紡ぐ。 槍「……わかりました。そのかわり、一つ…お願いがあります。」 彼女は話を終わらせようと、半ば投げやりに聞き返す。 ミーナ「なにかしら?叶えられることなら聞いてあげるけど、今はもう時間がないわよ」 槍「貴女が頷いてくれればすぐです。」 一呼吸置く。 槍「お願いします。俺の…戦う意味になってください…」 槍(戦う意味がわからないなら、彼女にそれになってもらおう…この人ならきっといや、絶対に俺のように間違えない…) 道に迷った子供のような顔で、請うように彼は言う。 槍「貴女が守ろうとする命を俺も全力で守ります。貴女が救おうとする人を俺も全力で救います。 だから、貴女が俺に道を示してください…」 まだだいぶ続くんじゃ! 993 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 05 04 51.65 ID 7I7JovkrP 惚れたぜミーナ中佐…… もしもしなんで次スレ立てれん 誰か頼む 997 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/15(金) 05 09 14.79 ID jyHYMMiO0 なんか鋼殻のレギオスのレイフォンみたいな奴だな 998 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 05 10 48.36 ID xhR5GGxdP まるで愛の告白のような彼の言葉。 それを聞いた瞬間、ミーナは自分がとてつもなく大きな勘違いをしていたことに気づいた。 彼女は、彼が下手をすれば激戦地の地獄に怖気付いて、死地に身を晒すのが嫌になったのだとさえ考えていた。 ようやくわかった…。彼は、余りにも純粋すぎたせいで道を踏み外し、迷ってしまったのだ。 この時代、戦場に立つものは誰しもどこかで少なからず妥協をしている。 でも、彼は目の前での命の選択を許容できないほどに純粋だったのだ。 恐らく、「守りたい」とそれだけを願っていた宮藤軍曹以上に… そんな彼をみて、ミーナは愛しいとすら思った。自分とさして変わらない、…いや確か一つ年上だったはずだ、 余りにも真っ直ぐで、純粋で、そして余りに脆い…少年のような年上の男性。 ミーナ「(嫌ね…母性なんて意識するのはまだ先の話だと思っていたのだけれど…)」 槍「ダメ…ですか?」 ミーナ「まったく…(そんな顔をしないで頂戴…)いいわ。私が貴方に道を示してあげる。 私の示すままに、今後失われるかも知れない命を、救えるだけ救いなさい。」 彼は、無くしていた何かを見つけたかのようにミーナを見据える。その目には、彼と会ってから初めて見る、 覚悟の光が宿っていた。 クローネン・シュタッフェル ランツィーラー 槍「 王 冠 中 隊 が 一番槍。我が槍を、貴女に預けます。」 それは主君に忠誠を誓う騎士としての誓いにも似ていた。そして、それに宿った覚悟に歴戦のエースである彼女でさえも気圧される。 (ゾクッ) ミーナ(これが、あの戦いの最前線を生き抜いた英雄の姿…?) ミーナ「…わかったわ、行きましょう!救うべき人がそこにいるわ」 槍「了解!」 それは彼女が恐らく初めて見る、彼の心からの笑顔であった。 999 ヘタレ俺tuee[] 投稿日:2010/10/15(金) 05 13 12.39 ID xhR5GGxdP 997 書いてて俺も思った。他にもセリフとか固有名詞とかあちこちから持ってきてる -------------------- ――空中―― ミーナ「本当に銃は要らないのね…?」 槍「えぇ、訓練時に言ったことはほぼ事実です。アームストライカーと固有魔法を用いるのが自分の戦闘スタイルですので。」 ミーナ「まぁそれはいいわ。そろそろ接敵するけど何か手はあるの?やけに落ち着いているけど。」 槍「大した策はありません。自分がネウロイの群れに飛び込み陣形をかき回します。陣形を崩したネウロイを端から落としてください」 ミーナ「え…?」 槍「そろそろ見えましたね。では、行きます!」 言うとすぐ、四肢のストライカーを全開にして敵群の中に突っ込んでいく。敵の数は100を超えるだろうか ミーナ「速い…!くっ…何よ全く。でも悪態をついてても仕方が無いわね…」チャ、ダンダンダン! 1000 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/15(金) 05 13 48.83 ID B5AgvOad0 ゾクッっていうのだけ目に入って一瞬ミーナさんが男に忠誠を誓わせていることに快感を覚えているのかと思った 戻る トップヘ 次へ
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ストライクウィッチーズ 第422統合戦闘航空団より 57 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 14 06 53 ID yCFsvP+q / / ノ ', \\ // / イ ', \ヽ. 〃 / / / .| } } ヽ ', /' ,′ ハ /| { } ト、 } ', , 芳佳ちゃんのねんどろいど { |/ {,厶L.八 八」__ ,ハ V }.} 生産ラインごと買い占めちゃった リ , |ィ"{ ̄ ` ', / 'Tナァiミ、| ハ} ハ { | lV } / 」ノ丿 `ト、 l/l│ バルクホルンさんごめんなさいw. { |八 | _,zニ=ミ、 j/ ,.ニ ..,_ リ ,小|│ { \ ヘ、  ̄`ヾ/ /ノリ |/ { . . ' . . ノ イ(__/ ノ ヽ 、 厶-‐┐ \  ̄ . イ \-‐'. , イ二ニ=ー- .._> _ _, イト、ノ )〉 // 「 / |ヽ` ー 'ニ -‐1 \-‐==ニ== 、. / │ / /| /Y^| | \ / \ {l | く / .|/ |l | ノ 〉 / ノ} 140 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 17 18 39 ID KeCvy0Ns 少佐はミーナの部屋で同棲している。 少佐「じゃあ、行ってくるよミーナ・・・」 ミーナ「行ってらっしゃい美緒、んー・・・」 少佐「ちゅっ、今日は早く帰ってくるからな、じゃあ行ってくる」 みたいな新婚生活のを送っているに違いない 146 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 17 29 04 ID wHdlR7ZD バルクホルン「坂本少佐、何も落ち込む事はありません 私なんて宮藤におにぎりを教わったとき握り潰してしまいましたから」 246 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 20 48 45 ID 5GMkcQFW |ト、 .. ------ .. イ! || '. . . . . . . . . . . . . . . . `く || |レ'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヽ!! /. . . . . . /. . ./. . . . ..イ. . .l. . . . . ', ,'. ./. . . /. . ./. /. . ./ l. . .ハ. . . . . l (( l. / . . .,'. . .. l/_ノ/ l. /`ー,. . . . , )) V. . ‐l . . ちホ |/ちホV. . .', 3角おにぎりも握れないもっさんにはもっ散々だぜ ,. '. . .{ |. ./{ ト-j ト‐j l∧. .'、 洗って開いた牛乳パックにご飯詰めて海苔巻きみたいに△に巻いて. ∠イ',八__|/_ `´ `´ ハ.∧. .\ ぎゅっとしてあとは包丁入れれば3角になんの、ゆあんだすたん? )ハ \ 'ー=-' ノ =3  ̄ Vl 〕 r≦ ,x ヽ `x爪__,々 / \ヽ \___} //ヽ rヘー勿`ー┬ヘ、 | \\ \ } / | 厂了 595 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 01 36 03 ID XtVq8OX9 カールスラント3人は、酒場でビール片手にわいわい歌う感じで。三好鉄生のすごい男の歌になりかねんなw 600 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 01 41 06 ID kan3GALN 595 最初エーリカが悪ふざけしてゲルトがエーリカを 「おいおいハルトマン、余りハメをはずすなよ」って抑えてて ミーナはそれを温かく見守ってるんだけど、 途中からゲルトが暴走しちゃってエーリカですら「ど、どうしよう」とうろたえてて、 ミーナが少しだけ本気になってゲルトを嗜めるまで予想できた 638 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 04 02 24 ID 8FA6qwUj 「⌒7/ . . . . . . . . . . . . . . . . . ..\ /⌒7 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \「~7_ '~ / / . . . ./ / } . . . . . . . . .\ . . . /7ト . . . . ヽ | lll __ フェルマーの最終定理とは―― バマ´ `マヽ Xn+Yn=Zn という数式について ||| !ノjミイ,イ^从リ〉、! n = 2 の場合、つまり ルヾ(! ゚ ー゚ノ!ノル X2+Y2=Z2 の場合は / \ 32+42=52 (X=3,Y=4,Z=5)という解が見つかる ||| ヾ ) ト、ヽ n ≧ 3 (n が3以上)の場合 ___|||_/_/______(__|___つまり_・・・・ / / ./ . . . ./ | / | ト . . . . . . . . . ∨ ∨ ∧ . . i . . i /∨ / . . . ./ | ! ! iヾ . . . . \ . .\ ./ . ∧ .| . . 「ヽ /∨ ., . . ./ /_| i l;l \ . . . . 、 . .\ /| | . . . . ト∧. /∨ ! i . . . . { キヽ、リ '"´ ヾ . . .} . . . ト . . | | . . . . i ∨ 、. ∨ !ハ . . . .!《~i示ト イ示ぅ》|ヾ .f^, .| | . . . . | ∨ 、 | . . . i .ト、込ノ 込ノリ } .リ_ノ | || . . . . i ∨ 、 おーーーいルッキーーニーー | . . . |ハ ヘ 、 イ |l | l |!. . . . | ∨ | . . . リ !i 、 r ┐ //. /リ L!} . . . . .i | . . . | ∥ \ ヽ ノ /| イ ! . . . . | | . . . | `' ┬ '´ ,イ}\ | . . . . ! 「⌒7/ . . . . . . . . . . . . . . . . . ..\ /⌒7 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \「~7_ '~ / / . . . ./ / } . . . . . . . . .\ . . . /7ト . . . . ヽ パカッ / / ./ . . . ./ | / | ト . . . . . . . . . ∨ ∨ ∧ . . i . . i /∨ / . . . ./ | ! ! iヾ . . . . \ . .\ ./ . ∧ .| . . 「ヽ /∨ ., . . ./ /_| i l;l \ . . . . 、 . .\ /| | . . . . ト∧. /∨ ! i . . . . { キヽ、リ '"´ ヾ . . .} . . . ト . . | | . . . . i ∨ 、. ∨ !ハ . . . .!《~i示ト イ示ぅ》|ヾ .f^, .| | . . . . | ∨ 、 | . . . i .ト、込ノ 込ノリ } .リ_ノ | || . . . . i ∨ 、 ウジュジュッジュッジュー | . . . |ハ ヘ 、 イ |l | l |!. . . . | ∨ シャーリーー♪ | . . . リ !i 、 r ┐ //. /リ L!} . . . . .i | . . . | ∥ \ ヽ ノ /| イ ! . . . . | | . . . | `' ┬ '´ ,イ}\ | . . . . ! 654 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 06 30 14 ID /4l11LHe ♪輝かしい朝がきた ズボンの朝だ 喜びに胸をぺろぺろ あの乳仰げ リーネの胸に健やかな手淫を この薫る乳を揉めよ それ1・2・3~♪ 658 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 07 23 01 ID xGv1geGW ルッキーニ「シャーリーシャーリー!Ta-Da!!見てこれ!」 シャーリー「うおおぉっ!判子満点じゃないかー!毎朝頑張ったなルッキーニィ!」 ルッキーニ「ニュフー!でしょー、ぺったんこーは無理って言ってたけど、流石でしょ?」 ペリーヌ「フ、フン!あなたにしてはやったじゃないの。」 芳佳「ルッキーニちゃんすごーい」 エイラ「サーニャにはムリダナ」 サーニャ「・・・。エイラのバカ。」 エイラ「あわわ、サーニャぁ~。」 756 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 13 01 43 ID dMXzd/sR ルッキーニ「おっぱい!」 芳佳「おっぱ!」 エイラ「おっぱい。」 シャーリー「はいはいおっぱいおっぱい」 リーネ「おっ…ぱい…///」 ストライクウィッチーズ 第423統合戦闘航空団より 264 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 22 53 01 ID mXAy0RcI シャーリーはたぶんヘルマを撃墜する 二期的てきに ヘルマが大泣きゲルトが大激怒 269 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 22 59 30 ID pToJWIiO ル:「リーネのおっぱいを揉む」 芳:「え、はぁ?……はっ?」 ル:「私が勝った場合、リーネのおっぱいを揉む」 芳:「じゃあ…私もおっぱいで」 ル:「いいだろう」 リ:「私のオッパイを揉むって何?これのどこが真剣なの?」 276 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 23 03 00 ID XtVq8OX9 264 / /' /│ } ! ヽ /_イ / / / │ ハ | | │ l | /'7 /  ̄ |. ! / ̄|`ト、 | │ l lハ | |/ _ Vヘ| / j ハ.\ 八 │ /∧ | 〃 ̄`ヾ j/ x== 、 ∨ / \|. // ヘ小 ヽヽ ヾ厶イ| ごめんごめんえっとヘルマちゃんだっけ、 /八 | '. ,、_ ' ヽヽ/ .| | 聞きなれないジェット騒音で寝かしつけたルッキーニが起きちゃって /厶 ヘ. {人 {/ ̄`} /}. |│ IFFも反応しないでまぎらわしいコース来るからつい撃っちゃったわ。 r‐<「「 ○/\ ∨ ヽ、 、 ___ノ _.イ/ 人| こんどP-80シューティングスター持ってきてあげるから、堪忍やで。 l {」」>‐'77⌒\ゝ∧> -=≦} ∠ _xく/// ┐ だからおばちゃんのこと嫌わんといてや~ あとルッキーニと仲良くしたってーな。 | ∧ { // \\\ \ ///⌒\ \/ | 278 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 23 05 27 ID 0AX950ni シャーリー手加減しろよ………ふざけんなよ………ヘルマはまだ幼女なんだぜ…………… 286 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 23 15 47 ID iaVR1rbb 278 / | / !. / ! __ /! . | ,.-=ァ′ /. /| / // ̄ , ′ { { /.-y=====┐ 、_// _;/ ,.! / /======= ヽ 、`くr‐ '' /Ⅵ/_/========== \‘ヽ. [=====================_] |/ ,|. //l / ∨ハ j从 人 イ /! 厶=!厂仁! | ´_,イ厂` |ト、\. / j| ハ{ j__|!_j, } 厶ム=}リ |リ. ||/{'込 ゞぐソ` ノ'゙ヘtソノ/! /}' | ゙Y! \{ , , , !ノく 幼女ぉ? そうか、幼女か… | j , \ `ー==;、.イ . | 相手に不足は無いぜ. j / i|八廴≧>` __ !j イノ // ,リ _j \  ̄ヾム,} |. 〃 ,ム≦ム \ }三}≧¬ュ, /} /≧x/》,__》'、三込, 廴ハ/ / / =-、 < ̄ \三ハ / ,ム. / { \ヽ >= z.≧リ,/  ̄\../イ∧ ヽYレ′  ̄ヽ. ∧ 290 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/22(日) 23 21 38 ID XtVq8OX9 286 __ , <  ̄ `>、 / i ヽ ヽ、 / ;! /l ; \ ヽ // / / ;ハ / Vト、i ヘ ハ ,イ/ / / / ,Y- ハ ヽl ヘ l. // / イ // l i ! l! .V '; ! jイ ;イ ;∠ィ-―- vヘ |-t―ト、 V 幼女幼女とこのロリコンリペリアンが・・・・. l / l / ,イチム V!ィ升へ V v-、) 幼女より貴様は養生したほうがいいぞ・・・. ´ l 人! 弋_ン ' 弋_ク V.,イ/ レ ハ , /_ノ '´ rニヘ、 ,____., / _二9 / ;> `ーi!′ ィ´l_ハ ヽ. / 9 /`!ー .<ト、 ! ヘ l l/ lノ ,V ヽ、 l l l; ィ/ lヘ _ ノ/ _ .へ!、 l_ r‐(二イ レ^ く_ //// ト、_ コ-、 / l i / ヽ! / Li/ l / l 761 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 21 28 34 ID ywIpXtTM サーニャはいくら飲んでも酔わない それに付き合いエーリカは毎日寝坊 764 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 21 29 23 ID O1FoZOjS サーニャ「ウォッカがない・・・ウォッカが・・・オラーシャの命の源が・・・」 773 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 21 33 34 ID O1FoZOjS ペリーヌ「最後のガリア産ワイン・・・しかも当たり年・・・命に代えても守りませんと・・・」 エーリカ「あ!ワインだ!貰うよ!」 (ぽん!) ペリーヌ「!!!!!!!!!!!!!!!(絶句)」 776 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 21 34 13 ID ywIpXtTM エイラ「も。もう手段を選んでられないんだな。このお酒でサーニャを酔わせて あんなことやこんなことを・・・・ ちょっときつめのお酒だけど、一口入れればあの儚げなサーニャはいちころなんだな」 サーニャ「エイラ。このジュースおいしいね。二瓶しかないの?・・・なんで寝てるの?」 913 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/23(月) 23 29 45 ID 0IuH2qEu l/ l /l /ハ l \ l ! '; ', / / ;ィ / l // l V! ヽ! l '; l / /! _ / / l ! /イ ! ヽ l ト、 V!. / /.l i ! 7>!K ヽ l ヽ _jノ x- ヘ j/ l ;| レ' r≠=≧x ヽ L _ ≦≠x、ヽ! ハ !. !/ ! ハ く. lr'_ノ ! ヽl、 ' l_ノ l ) V ハ .ソ ' ! l ヘ ヾ._ソ V_,ク .ハ !ノ '; l、 ハ / _V V ヽ_l、 ' /≦ _ 宮藤も初戦果を挙げたとはいえ、まだまだ撃墜数が少ないな iこヽ、 _ ノ くー-' そうだ、私が毎晩撃墜されて、宮藤にスコアを稼がせてやろう / i> ´ _` .イ_ハ ' , これは宮藤のためであって、決して私の欲のためではないからな / / ri>/ ヽ、イト、 l、 ' , / / /r'i/ / ーヘ )! \ .V ' ,. / ;;ノー' !l '´ / V l iヽ V ' , / ;イ / . l! ´ /V! レニ\ .' , ストライクウィッチーズ 第424統合戦闘航空団より 97 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/24(火) 00 37 09 ID 7Ac04AEG _ ___. / , 、`ヽ /´, ,` `ヽ / / ハ }从.ヽハ/ /// ハ } !l Y |l l斗弌メイ-k l.|l.イ l l斗-{ 乂ァk! 从 ミ ,、Ⅳ!┬ ∨┬Ⅵリ.,ゞ从┬ ┬| 八`. // !小、 _ ,イ !{ハ小、 _ ノィリ /っ | l 个r-r个 | すっいっへいせ~ん N个r-r个レ^'_/ / _}_}」/¨「「¨ 、l.」_, -‐く¨八¨ヽ. ̄__ノ r'´ ヽ `个´ ノ) `ソ)! !. _∨_ | | ∨t=z }/ミ} r'^ソ.| ∨ `T´/¨ | | { l / T´ / 7 運命線や 99 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/24(火) 00 37 55 ID yrW0NV1n _ ___. / , 、`ヽ /´, ,` `ヽ / / ハ }从.ヽハ/ /// ハ } !l Y |l l斗弌メイ-k l.|l.イ l l斗-{ 乂ァk! 从 ミ ,、Ⅳ!┬ ∨┬Ⅵリ.,ゞ从┬ ┬| 八`. // !小、 _ ,イ !{ハ小、 _ ノィリ /っ | l 个r-r个 | 間違えてすっいっませ~ん N个r-r个レ^'_/ / _}_}」/¨「「¨ 、l.」_, -‐く¨八¨ヽ. ̄__ノ r'´ ヽ `个´ ノ) `ソ)! !. _∨_ | | ∨t=z }/ミ} r'^ソ.| ∨ `T´/¨ | | { l / T´ / 7 102 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/24(火) 00 39 01 ID gGBjvjZh _ ___. / , 、`ヽ /´, ,` `ヽ / / ハ }从.ヽハ/ /// ハ } !l Y |l l斗弌メイ-k l.|l.イ l l斗-{ 乂ァk! 从 ミ ,、Ⅳ!┬ ∨┬Ⅵリ.,ゞ从┬ ┬| 八`. // !小、 _ ,イ !{ハ小、 _ ノィリ /っ | l 个r-r个 | ボケがボケてツッコミがツッコむんや N个r-r个レ^'_/ / _}_}」/¨「「¨ 、l.」_, -‐く¨八¨ヽ. ̄__ノ r'´ ヽ `个´ ノ) `ソ)! !. _∨_ | | ∨t=z }/ミ} r'^ソ.| ∨ `T´/¨ | | { l / T´ / 7 そのまんまやないか 871 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/25(水) 12 17 02 ID A9UNrcQV 「⌒7/ . . . . . . . . . . . . . . . . . ..\ /⌒7 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \「~7_ '~ / / . . . ./ / } . . . . . . . . .\ . . . /7ト . . . . ヽ / / ./ . . . ./ | / | ト . . . . . . . . . ∨ ∨ ∧ . . i . . i /∨ / . . . ./ | ! ! iヾ . . . . \ . .\ ./ . ∧ .| . . 「ヽ /∨ ., . . ./ /_| i l;l \ . . . . 、 . .\ /| | . . . . ト∧. /∨ ! i . . . . { キヽ、リ '"´ ヾ . . .} . . . ト . . | | . . . . i ∨ 、. ∨ !ハ . . . .!《~i示ト イ示ぅ》|ヾ .f^, .| | . . . . | ∨ 、 | . . . i .ト、込ノ 込ノリ } .リ_ノ | || . . . . i ∨ 、 | . . . |ハ ヘ 、 イ |l | l |!. . . . | ∨ | . . . リ !i 、 r ┐ //. /リ L!} . . . . .i 501にどろぼうするわるいこなんていないよ。 | . . . | ∥ \ ヽ ノ /| イ ! . . . . | | . . . | `' ┬ '´ ,イ}\ | . . . . ! |i . . .| , イ^/=‐"´ / \ i .i . . .| |ハ . .| r‐イ |ム / /\ ! l| . . .i 877 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/25(水) 12 40 41 ID zT97yekC _/´ _,_ `丶、 / ^^ _____ \ ( ,,,r-=ニ@,ニ,,__ ヾ,, ) `ト,-=7 ̄ ̄ `>ェ=´ Y´ィェ,ャr-=≠ミ| |.| />イ! リ` ! リハ リ 宮藤はとんでもないものを盗んでいきました。 ハ;;;;∧ 、_ イ '' \;;;;ミ;゙>,,、, ィヾ!/ それは私の知っているトゥルーデです。 `ヾ,〉ヾ∧ノ`i ノ;;;//;;;;イ;;| /;;;;;;| !;;;;;|.|;;| ストライクウィッチーズ 第425統合戦闘航空団より 520 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 09 31 26 ID l9WT7yGF エイラ「お前サ、あんまサーニャとソノ・・・ベ、ベタベタすんナヨナ!」 芳佳「え、わ、私はそんなつもりじゃ・・・。」 エイラ「ト、とにかくそういうコトだなかんナ!」 芳佳「どうしよう・・・。」 それを影で見ていたサーニャがエイラをあやすとかそんな感じ 528 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 09 49 28 ID nTRcRzE0 サーニャ「・・・エイラ・・・モテモテね・・・」 エイラ 「ソンナンジャネーヨ!」 ニパ 「イッルはエースだからな!そりゃもうモテモテさ!」 サーニャ「ふ~ん・・・」 エイラ 「ニパ!余計なこう言うんジャネーヨ!」 ニパ 「なんだよ・・・お前変わったな・・・手当たりしだいに胸揉んでたくせに・・・」 エイラ 「!!」 サーニャ「詳しく聞かせてもらおうか・・・エイラ・・・」 649 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12 40 13 ID kRgXxaiL _ < `ヽ、 / ./ イ i i ヘ. / / /! / l.ハ /! ', l// ./ l / /⌒l/ ! l / ハ./⌒j/ '⌒` / l l l lハr'⌒ __ '''''/ , l ! .ハヘ.!'''' V l /ハ//j/ わたしがエースどえーす! ヽ!  ̄ヽ、 ` - ' ,イ´ ` 7- ´ l 653 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12 42 22 ID nTRcRzE0 ウルスラ「なんでエーリカばっかり・・・私もエースなのに・・・」 659 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12 50 16 ID kRgXxaiL __ , <  ̄ `>、 / i ヽ ヽ、 / ;! /l ; \ ヽ // / / ;ハ / Vト、i ヘ ハ ,イ/ / / / ,Y- ハ ヽl ヘ l. // / イ // l i ! l! .V '; ! jイ ;イ ;∠ィ-?- vヘ |-t?ト、 V. l / l ■■■■■■■■ V v-、). ´ l 人■■■■■■■■ V.,イ/ レ ハ , /_ノ '´ rニヘ、 _ _ / _二7 / ;> ィ´l_ハ ヽ <わたしは通りがかりの一軍人ですが、. / 7 /`!ー .<ト、 ! ヘ 撃墜数の数値で決めるのが手っ取り早くわかりやすい基準ではありますが l l/ lノ ,V ヽ、 l l 撃墜数プラス人を引き付けるようなエピソード、人格、素養が l; ィ/ lヘ _ ノ/ _ .へ!、 l_ 備わっているのがエースの魅力ではないでしょうか? r‐(二イ レ^ く_ //// ト、_ コ-、 これを考慮すれば、やはりバルクホルン大尉に軍配が上がるかというのが / l i / ヽ! / Li/ l / l 世間一般での流れになってるようです。 663 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 12 55 09 ID ZdBS7YkM i ヽ ,rニ==ュ..__ / i i i、 .V/ 杏 _ _ }/ ∧ i i ! ゞ ト ゞ -ヘ/ ! i レ ´ >ーィ ヾ ! ! / _ / - フ´ , i i ヘ / / /7 i! i / / ! /i ' / , イi! //! /! / ハ! / ! ! ∠-kキ=i! //! //=≠/ / ゝ わたしはカールスラントのしがない軍人ですが、 / ! レ彳 i■■■■■■■■ イ , ヘ バルクホルン大尉がいちばんすごいと思いますっ! / ゝ ヽ人 ■■■■■■■■ィ ! / / /ィ ヽ ' イ/ ! / く ,、 !i i ト、 , --、 // / i ゝ - -、 i!i !v 、 ! i ィ /ィ i ' , ヽ -,、...._, ! ー !、 ! i ' , ヾ / / >_< ヽ==.、 ! 694 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 13 45 59 ID rIRW3gUY ドSなリーネちゃんを想像してみて下さい 700 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 13 51 01 ID ZdBS7YkM 694 リーネ「私の胸こんなにめちゃくちゃに揉んで…あぁん そんな嬉しそうな顔しちゃって…ひぃ お股もそんなにビショビショにしちゃって…いぁあ 芳佳ちゃんって、変態だね…んん~」 926 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 20 14 55 ID gX/TyS/6 キャラソンCDのサーニャとエイラは最後飛びながら眠ってしまったんだろうか 928 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/26(木) 20 17 34 ID Xn0ERQAq 926 サーニャ「飛んじゃう飛んじゃうのぉぉぉぉ・・・ビクンビクン」 エイラ「ふぅ・・・サーニャ・・・!?」 サーニャ「すぅすぅ・・・zzz」 エイラ「モウネテンノカヨー!!」
https://w.atwiki.jp/strike_witches/pages/57.html
ストライクウィッチーズ 第106統合戦闘航空団より 10 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 19 27 38 ID H1jXVb+k 今夜も二人で夜間飛行だ ということは、今夜もサウナを二人占めできるナ サーニャの静脈が透けるほど白い肌をいつまでも眺めていられる 「顔が赤い」 サーニャに指摘されたらどうしよう 頬を触られたら昇天してしまうかもしれないナ 「のぼせただけだ。水に入ろう」 ってさそえばいいのかナ 一番星を探すフリをして、夕日に染められて岩の上で歌うサーニャをちょっとだけ見よう 「一番星、見つかった?」 って聞かれたらどうしようかナ 「サーニャがわたしの一番星だ」 って言ってあげたいけど、言い切れない予感がするナ 気まずくなったサーニャが口をきいてくれなくなるかも知れないから、やっぱりよしとこう 隣に腰掛けて、見つけた星を指差すので精一杯だろうナ 「腹へったナ」 とか一言でも言えれば大金星だナ サーニャがわたしの隣でわたしの指先を見ている、と想像しただけで変な気分になってきたゾ ああ、今夜もサーニャの顔を正面から見つめられない気がしてきた・・・  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ O 。 /| /| ノ;;;|_____ ノ;;| /|/ / ` ヾ、 / / ハ ヾ ヽ | | | ,' /_|_', ヽ ハ | | ||/´ !` ',ハハ || Vゞ,||r=ャ、 YT!|ノ |(ゞ_゙-゚’ ゙"! |, | || 、 o ノ\ サーニャをそんな目で見るなぁぁぁ 1乙だゾ。 |. | |/ヾ.ハY´ソ/ 14 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 19 33 31 ID rjZMz+r/ 卑怯者と思わば思え!これだけの戦力…いわば、お前のための舞台を調えたんだ。嫌とは言わせん。 そして、お前の待つ舞台に真っ先に降り立つのはこの私、ゲルトルート・バルクホルンであることを誓う。 エスコートなどという言葉では生ぬるい、本番で活かせてもらうぞ。 そうだ。 「抱きしめたいな、芳佳!」 (芳佳を押し倒す) 芳佳はぐったりと体を投げ出して動かなくなっていた。 かすかに差し込む光が、砂の上に横たわる肢体を照らしている。 これが、ゲルマン流の祝福のぺーゼだ、芳佳。 ようやくキミとワルツを踊れた。 さあ、その顔を良く見せてくれ。 トゥルーデの手が芳佳の頭を鷲掴みにして引き上げた。 「まさに眠り姫だ……!」 トゥルーデの目は宿願を果たした喜びで満ち溢れていた。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ O 。 //// ./. ./. . . / _厶|-=.' . . . .|ヽ .. . . .'. . l. . . . . . ∨'//人 ///// ./. . ; ' . . -= ,' / |. . . . . . .i | \ | . |. . . . . . . ∨'///ヽ、 //////' /. . / . . . /| / | l . . |\´ ̄\ト、} 、 . . . .∨'////\ /////////. /! /. . /-l 「 ̄ハ l . . .| ヽ,二._j_∧ヾ\ .. . .∨/////ハ 1乙だ. {////////// | .|. . / _,.斗チ卞 ヽ∧ | イ _ノ }ハヾ ∨'; l . .'、/////} ` ̄ ̄ ̄/'´ ヽ| / イ ,ノ .}j \{ 弋 少 ノ∧Yヘ |∨`'ー ─' /| ∧ ヽ弋 少 . . ハ| ハ | { |,'{∧ . . , ,'_ノ .ノ';| ヽ!、‐ヘ '__/ `ーヘ ー‐ ' /〈___ 〉 ̄_>ゝ.. , イノ ヽ_〈 /. /{ > イ{ ∧ . \ 36 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 19 55 25 ID VOqvPOQi 後ろからギュッと抱きしめ、耳元で囁く。 「サーニャ・V・リトヴャク中尉…」 「は、はい…」 抱き締める体がびくりと震える。……まるで小動物を抱いている様な、そんな感覚に襲われる 「もっと…効くおまじないがあるんだが…」 「お、おまじない…ですか」 「ああ。もっと気持ちよくなれるおまじないだ」 「気持ち…よく…」 サーニャの顔が真っ赤になった。想像しているのだろう。もう一押しだ。 抱き締める体にもう少し力を込め、囁く。 「私は…サーニャともっと仲良くなりたい…家族みたいに」 「!仲良く…ぅ、はい。おまじない、したいです」 計画通り。やはりこの娘にはこういったセリフが効いたか。 その後はまず戦闘後の汗を洗い流すということで、一緒にお風呂に入る事になった。 (省略されました。全て読むには”おねえちゃんだーいすき!”と書き込んで下さい)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ O 。 __ ,.=, ´ ` >=、- 、 ,ィ´;;;;ノ ! ヽ;;! /;;;;;;;;/ / ;イ /ハ!; ヘ;!. /;;;;;;;;;;;/ / ;イ / ,イ l! ! V !;;l |;;;;;;;;;; イ /j/Tt- Vl ィTVV;;;! ヽ ノ .Y|ハ Vリ `' lリ lノ ` ゝ=-、 _ ノ 1乙 , ィノ _ヘ>- < // ハ ゝ-Y-'^.i ヾ=-' l i . ̄ハ ) l l ノ .l! l .l V/ 二 l! .V /! l! l. ヾニハ A .! 87 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 20 42 55 ID WYdP15uA _ 最近エーリカが恐いの…… /´ `ヽ 少し前までは優しく心配してくれたのに…… ((/メハハ! 近頃キャラが安定しなくなって…… /~)(~ヽ)) 私を影で笑っている気がするの…… / ̄`"旦"'´./|ああ、神様お願い…… l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l |無邪気だった頃のエーリカを返して…… | トゥルーデ |/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 929 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 23 48 45 ID JbugMDsr ,▲ -―▲ 、__ / / ヽ さにゃ~ん / , /ィ人 /ヽヽ ヽー-、ノ ヽヽ{ ―-ヽ ―-、! ハ〉 、ヽ と人"" - "" レ'__スヽヘノ}¨ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ とりあえず、好きなだけなごんで下さい ストライクウィッチーズ 第105統合戦闘航空団より 8 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 10 50 51 ID sOm4nuDn 「芳……宮藤、お前は風呂場でまず体のどこを洗う?」 最初に洗う部位は、その人が最も大切にしている部位だという。 「ちょっと恥ずかしいけど、おっぱいですね」 「……そうか」 最近の動向から予測できた答えだ。 「宮藤、おっぱいは好きか?」 私のストレートな質問に少々驚きつつも、芳佳は私の目をはっきりと見て答えた。 「はい」 「……そうか」 二人の間にゆるやかな時間が流れる。今日は作戦予定もない。 「一緒に……風呂にでも入るか」 「はい」 (省略されました。 続きを読むにはわたしもおねえちゃんみたいにおっぱいおおきくなるかなあ?と書き込んで下さい)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ O 。 __ ,.=, ´ ` >=、- 、 ,ィ´;;;;ノ ! ヽ;;! /;;;;;;;;/ / ;イ /ハ!; ヘ;!. /;;;;;;;;;;;/ / ;イ / ,イ l! ! V !;;l |;;;;;;;;;; イ /j/Tt- Vl ィTVV;;;! ヽ ノ .Y|ハ Vリ `' lリ lノ ` ゝ=-、 _ ノ 胸……か。あってもなくても人を狂わせる。 1乙。 , ィノ _ヘ>- < // ハ ゝ-Y-'^.i ヾ=-' l i . ̄ハ ) l l ノ .l! l .l V/ 二 l! .V /! l! l. ヾニハ A .! l! ! /L!V ! l l / ', ヽ l l レ ',. `! L /. ',=.l ヒ/ V 26 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 11 16 54 ID LMlXuEQP 今夜も二人で夜間飛行だ ということは、今夜もサウナを二人占めできるナ サーニャの静脈が透けるほど白い肌をいつまでも眺めていられる 「顔が赤い」 サーニャに指摘されたらどうしよう 頬を触られたら昇天してしまうかもしれないナ 「のぼせただけだ。水に入ろう」 ってさそえばいいのかナ そして一番星を探すフリをしながら夕日に染められながら岩の上で歌うサーニャを・・・  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ O 。 /| /| ノ;;;|_____ ノ;;| /|/ / ` ヾ、 / / ハ ヾ ヽ | | | ,' /_|_', ヽ ハ | | ||/´ !` ',ハハ || Vゞ,||r=ャ、 YT!|ノ |(ゞ_゙-゚’ ゙"! |, | || 、 o ノ\ サーニャをそんな目で見るなぁぁぁ 1乙だゾ。 |. | |/ヾ.ハY´ソ/ || ||ト, Vノ\´k-' | ||ハ,, /ト 〉 ヾソ=`´ |―ト/ / |`l´| |ハT」 ノト、ニニ」ニニノ r´./|  ̄| ', !. トヘ , | |. ', ! `ー´,|___,' ',__|, | iV V |i ヒノ ゞソ 42 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/09(土) 11 48 59 ID LMlXuEQP 一番星を探すフリをして、夕日に染められて岩の上で歌うサーニャをちょっとだけ見よう 「一番星、見つかった?」 って聞かれたらどうしようかナ 「サーニャがわたしの一番星だ」 って言ってあげたいけど、言い切れない予感がするナ 気まずくなったサーニャが口をきいてくれなくなるかも知れないから、やっぱりよしとこう 隣に腰掛けて、見つけた星を指差すので精一杯だろうナ 「腹へったナ」 とか一言でも言えれば大金星 サーニャがわたしの隣で私の指先を見ている、と想像しただけで変な気分になってきたゾ ちょっとペリーヌにちょっかいだして気を静めてこないといけないナ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /| /| ノ;;;|_____ ノ;;| /|/ / ` ヾ、 / / ハ ヾ ヽ | | | ,' /_|_', ヽ ハ | | ||/´ !` ',ハハ || Vゞ,||r=ャ、 YT!|ノ |(ゞ_゙-゚’ ゙"! |, | || 、 o ノ\ で 27はわたしに何を期待しているんだ? |. | |/ヾ.ハY´ソ/ || ||ト, Vノ\´k-' | ||ハ,, /ト 〉 ヾソ=`´ |―ト/ / |`l´| |ハT」 ノト、ニニ」ニニノ r´./|  ̄| ', !. トヘ , | |. ', ! `ー´,|___,' ',__|, | iV V |i ヒノ ゞソ
https://w.atwiki.jp/yukiho_hibiki/pages/22.html
夢にまで見た空へ。 アニメ企画 ストライクウィッチーズの系統を引き継いだ(外伝的な)続編 放送時期未定 STORY 世界には戦う少女たちがいる。 彼女たちは 祖国を守るため、 友との約束のため、 自分自身を追い込むため、 夢を叶えるため、 様々な理由で大空へと飛び立ち戦い続ける。 空は広く、青い。 彼女たちはこの空の果てに何を見るのか。 黒い雲の中に何を見るのか。 全てを知った時、彼女たちの決心とは…? 「わたしだけにできること」 それを見つける物語。 スタッフ 監督:未定 キャラクターデザイン原案:島田フミカネ シリーズ構成:ストライカーユニット with 青崎龍也 世界観設定・軍事考証:鈴木貴昭、青崎龍也 アニメキャラクターデザイン: メカデザイン・メカ総作監: キャラクター総作画監督: 美術監督: カラーデザイン: 3Dディレクター: 撮影監督: 編集: 音楽: 音響監督: 音響効果: 録音調整: 音響制作:楽音舎 音楽制作:コロムビアミュージックエンタテインメント アニメーション制作:京都アニメーション 原作:島田フミカネ&Projekt Kagonish(プロイエクト カーゴニッシュ)
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/109.html
パイロット「おい…ありゃなんだ?」 パ2「なんだ…これは…」 パ2「夢か」 パ3「あの2つもデカイがあの上にいるやつ…」 パ4「扶桑より…でかくないか…」 上官『アレを近づけてはならない!ここでなんとしても倒すんだ!』 全機『了解!』 ビッ ドカドカドカドカドカーン 「飛行部隊全滅!」 「ネウロイ扶桑に向けて進軍中!」 上官「くっ…」 扶桑のウィッチ部隊 「あれは…!」 『撤退だ。その人数じゃアレには勝てん』 『了解』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 偉い人「あの2体はファットマン、リトルボーイ」 偉い人「あの一番デカイのはエノラと呼ぶことにする。以上だ」 244 :前1[]:2010/10/01(金) 15 08 04.26 ID JxWUuGM2O ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 偉い「よく聞け!世界各地から応援部隊がくることになった!」 偉い「応援が来るまで扶桑を守るのが我々の使命だ!」 偉い「やつらの好きにさせるな!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 扶桑人1「おい…ありゃなんだ?」 扶桑人2「ネウロイだろ?」 扶桑人1「こっちに向かってないか?」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 兵1「緊急連絡!リトルボーイが単独で向かってきます!」 245 :前1[]:2010/10/01(金) 15 19 31.27 ID JxWUuGM2O ―8時15分扶桑上空― ウィッチ1「止まらない!」 ウ2「このままじゃアレが扶桑に…」 ウィッチ達の必死の抵抗も虚しくリトルボーイが扶桑のとある県に落下しようとしていた。 ヒューーーン バラララララララララ ヒュンヒュン ダダダダダダ パリィーン キラキラ ???「間にあったな」 246 :前1[]:2010/10/01(金) 15 26 18.82 ID JxWUuGM2O ナイト「第999統合戦闘航空団到着」 男の娘「危なかったな」 ロボ子「ちょwwwあんなの落ちたら洒落にならねーwww」 ウィッチ達「すごい…」 「私達じゃ手も足も出なかったネウロイをたった数人で…」 「しかも男のウィッチも混じってる」 247 :前1[]:2010/10/01(金) 15 36 02.34 ID JxWUuGM2O ―高速艇― 操縦士「つきました。ここから出撃してください」 ミーナ「わかりました」 坂本「ご苦労だったな」 ブロロロロ ミーナ「第501統合戦闘航空団」 ミーナ「ストライクウィッチーズ全機出撃します!」 サンダ「第666統合戦闘航空団ウィザード出るぞ!」 全員『了解ッ!』 ブオオオオオ ―扶桑上空付近― ミーナ「かなりの数のウィッチが集まったわね」 リフ「ウィッチって結構いるんだな」 坂本「ああ」 竹井『あなた達も来たのね』 坂本「竹井大尉!」 芳佳「あ!あれ穴拭さんだ!」 リーネ「ほんとだ!人形とそっくり」 キ84「なんか視線を感じませんか?」 メガネ「そりゃ伝説のウィッチ達と稀少な男ウィッチの集団なんだもの」 竹井『そうだけどちょっと違うわね』 竹井『あなた達戦場に男を連れているからよ』 ペリーヌ「嫉妬ですの?」 253 :前1[]:2010/10/01(金) 16 03 25.23 ID JxWUuGM2O ゲルト「当たり前だ!私の可愛い弟だからな」 ゲルト「羨ましい気持ちもわかるぞ!」 エイラ「ウラヤマシイのかー誰にもやらないゾー」ダキ エイラ「へっへー」ニコニコ サンダ「任務中だユーティライネン中尉」 エイラ「」 エーリカ「墜ちないおまじないだよー」チュ 男「ふっ」 喉(この流れは!) 喉「ルッキーニちゃ」 ルッキ「あー!あれー!」 坂本「な、なんだあれは!?」 サンダ「あれはネウロイなのか?!」 芳佳「ネウロイが扶桑を覆ってる…」 ミーナ「もう一体いるわ!」 リーネ「アレほどじゃないけど大きい…」 256 :前1[]:2010/10/01(金) 16 19 05.63 ID JxWUuGM2O ???『あのデカイのはエノラって言うらしいぞ』 ???『私があれを落としたらお前の男を私にくれないか?ハルトマン』 エーリカ「やーだよっ!べー!」 ゲルト「マルセイユ!弟はやらんぞ!」 リフ「なんなら俺をもらってくれ!」 マル『冗談だハルトマン。だがあれを落とすのはわたしだ!』 ―扶桑上空― リフ「近くに来ると尚更でかいな」 弟「全体がみえない」 坂本「!」 ゲルト「おい!もう一体のネウロイが移動しはじめたぞ!」 ゲルト「エノラの方に向かっている!何をするきだ!?」 芳佳「ネウロイをネウロイが…食べてる!」 サンダ「吸収する気か!?」 260 :前1[]:2010/10/01(金) 16 45 50.96 ID JxWUuGM2O サンダ・サーニャ「!」ピコ サンダ「新たなネウロイの反応だ!数は…なんだこれは…」 リーネ「みて!」 そこにいた全員が目を疑った…エノラの表面(下側)に小さいフットマンがびっしり張り付いていた メガネ「少しずつ立体になってない?」 サンダ「あれ全部ネウロイだ!」 坂本「なに!」ペラ 坂本「嘘じゃない!一つ一つにコアがある!」 ゲルト「まさか…あれを全部落とす気じゃないだろうな…」 坂本「なんだと!」 坂本「そんなことをすれば国が消し飛ぶぞ!」 男「いや、その気らしい」 全員「!」 『全兵に告ぐ!どんな手を使ってもいい!最悪の事態は阻止するんだ!とにかく撃てー!』 バララララララララ ダダダダダダダ バシューーーーン ドドドドド ドカーン ドカーン ドカーン 264 :前1[]:2010/10/01(金) 17 03 48.16 ID JxWUuGM2O ダダダダダ ダダダダダ ドゴォ! ドゴォ! ドゴォ! ヒューヒュー メガネ「降ってきた!」 坂本「まずい!回避だ!」 ブオオオン ダダダダ ゲルト「弾幕を張れー一つも落とすなー!」 ダダダダダダ ダダダダダダ バララララララララ バララララララララ 265 :前1[]:2010/10/01(金) 17 12 41.55 ID JxWUuGM2O 扶桑の空で無数の黒い雨を払い続けるウィッチたち… 坂本「キリがないな」ダダダ 弟「うわぁっ」 ゲルト「弟っ!」 リフ「まずい幾つか抜けた!」 リフ「くっ!」ダダダダ 大魔人「とどかない!」 キ84「自分に任せてください!」 ギューーーーン シャーリー「一人で行くな!」キューーーン 266 :前1[]:2010/10/01(金) 17 25 30.96 ID JxWUuGM2O キ84「目標をセンターに入れてスイッチ!」 ダラララララ ダラララララ ドカン ドカッ ドカン キ84「少し逃した!このままもう少し」 それ以上は危険だ! キ84「ハッ!大尉」 シャーリー「上昇しろ!キ84中尉!」 キ84「了解しました」 シャーリー(ほっ) キ84「ありがとうございます。大尉の声がなければ地上に激突していました」 267 :前1[]:2010/10/01(金) 17 30 18.57 ID JxWUuGM2O シャーリー「もう心配させないでくれ」 シャーリー「お前が死んだらわたしは悲しい…」 キ84「大尉…」 シャーリー「死ぬな!キ84中尉!上官命令だ!」 キ84「はっ、了解しました!」 シャーリー「よし、私達は上空で支援だ!」 268 :前1[]:2010/10/01(金) 17 35 15.83 ID JxWUuGM2O ―地上 保守隊1「幾つか降ってきたぞー!」 隊員2「落とさせるかぁ!」 隊員3「落ちるなー!」 ドッドッドッドッ バコ バコ バコーン! ―扶桑上空― リフ「おいこいつら自分で動くようになってないか?」ダダダダダ ヒュンヒュン リフ「!」 ダダンッ ミーナ「ええ、そのようね」 ミーナ「気をつけて」ダダダ エイラ「ワタシには当たらないけどナー」ヒュン サンダ「こいつらが動き出したのはまずいぞ!」ダダダダダダ 271 :前1[]:2010/10/01(金) 17 47 38.63 ID JxWUuGM2O 男「だが装甲は薄い。先に倒せばいいだけだ」 バララララララ バララララララ エーリカ「だね!」 ダダダダダ ダダダダダ 272 :前1[]:2010/10/01(金) 17 55 27.13 ID JxWUuGM2O ゲルト「大丈夫か!弟!」 弟「ぜ、全然平気…」ハァハァ ゲルト「嘘をつくなッ」ウルウル 弟「はぁ…はぁ…っ」 ゲルト「宮藤ッ!宮藤ー!」 芳佳「大丈夫です!必ず助けます!」 パァァァアア ゲルト「……っ!」 ゲルト「ここは必ず守りきるッ!」 273 :前1[]:2010/10/01(金) 18 02 42.65 ID JxWUuGM2O ペリーヌ「多いですわね」ダダダダダ メガネ「大丈夫?ペリーヌさん」ダダダダダ ペリーヌ「大丈夫…とは言いにくいですわね」ダダダダダ メガネ「大丈夫僕がついてる」ダダダダダ メガネ「さぁ、僕の手を取って」スッ ペリーヌ「ええ、二度と離さないでくださいまし」ギュ メガネ・ペリーヌ『トネール!』 バリバリバリバリバリ ドドドドドォォオン! 274 :前1[]:2010/10/01(金) 18 09 27.99 ID JxWUuGM2O 喉「ケガしてない?ルッキーニちゃん?」ズダダダダ ルッキ「へいきー」 ルッキ「でもめんどくさーい。いっきにやっつけられないのー?」ダダダダ 喉「あ!いいこと考えた!」 喉「大魔人!サーニャさん!」 大・サ「?」 275 :前1[]:2010/10/01(金) 18 13 16.91 ID JxWUuGM2O 喉「俺が動きを止めるから一気に叩いて!」 大魔人「了解しました」 サーニャ「はい」 喉「フェルマータッ!」 喉「今の内に!」 シュバーン シュバーン シュバーン ダダダダダ ドゴォドゴォドゴォドゴォドカドカドカドカーンッ! 276 :前1[]:2010/10/01(金) 18 15 22.05 ID JxWUuGM2O ルッキ「喉すごーい!」 大魔人「やりましたね」 喉「この調子でどんどんいこう!」 ダダダダダ ダダダダダ ドゴォ ドゴォドォォオン 277 :前1[]:2010/10/01(金) 18 21 30.86 ID JxWUuGM2O ゲルト「うおおおおお!」 ダラララララララ ダラララララララ ドンドンドンドンドーン! 芳佳「頑張って弟くん!もうちょっとだから!」 パァァァァァア ゲルト「!」 ゲルト「しまった!」 ゲルト「宮藤ッ!」 芳佳「!」 ドン ドン ドン バン バン バン リーネ「大丈夫?芳佳ちゃん!」チャキン 芳佳「リーネちゃん!」 俺団12へ続く
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俺「ふぅ……」 ビール瓶一本を一気飲みして、ため息をつく。 ちなみに、出撃直前である。 クルピンスキー「うーん、ボクも一杯欲しいところだねぇ」 サーシャ「中尉?」 クルピンスキー「おおっと、冗談だよ熊さん! お酒はやっぱり一仕事終わった後が一番だからね!」 ちょっと低い声音のサーシャに、笑顔で手を振る。 俺「そんじゃ、帰ったら一献やるか? ちょうど、いい扶桑酒が届いたんだ。オラーシャに来たってことで『北の誉』だ」 クルピンスキー「そりゃいいね、約束だよ?」 俺「おう!」 突き出した拳と拳をこつんとぶつけ合う。 ラル「さて、準備は出来たようだな?」 隊員全員を見まわし、ラルが口を開く。 すると、わずかなざわめきまでも消え、視線がラルに集中する。 ラル「今日の任務は、リガ方面に進出する連合軍のために制空権を取ることだ。 諸君らの戦い如何によって地上の友軍の働きは大きく左右される。 一機薄汚いネウロイを潰せば、それだけ人類が取り返す大地は増えると心得ろ!」 ラルが肩越しに手を軽く振る。 それを合図に、タルトゥに設置された臨時基地のハンガーが開き、滑走路への道が開かれる。 ラル「さあ、行くぞ諸君! 空に少し早い勝利を祝う花火をあげてやろうじゃないか!!」 滑走路へと向き直り、手を高く掲げる。 ラル「第502統合戦闘航空団出撃する!!」 腕を振りおろし、合図をする。 9人が一斉に空へ上がった。 リガの北東約110kmに位置するヴァルミエラ近郊。 ガリアが解放されて以来、領土奪回を期して攻勢をかける人類と、ネウロイが激戦を繰り広げていた。 直枝「落ちろ!」 ニパ「これで三つ!」 その上空。502の魔女達を筆頭にウィッチ隊が完全にネウロイの頭を押さえていた。 力強いその姿に、陸上の友軍は力づけられ、負けじと奮闘する。 俺「うっしゃぁ!」 白刃が舞い、小型ネウロイが一刀両断される。 クルピンスキー「おっと、そっちは地獄だよ? まあ、逆もそうなんだけど」 MG42が吼えれば、コアが砕け散る。 人類からの襲撃だからか、大型を繰り出せないのか、空に上がってくるネウロイの殆どが小型で、中型がぼちぼちといった具合。百戦錬磨の彼女らの敵ではなかった。 ラル「順調だな」 ロスマン「『今のところは』って注が付くけれどね……」 サーシャ「そろそろ、頃合いでは?」 ラル「うむ……」 502のトップ3が、戦闘の合間で言葉を交わす。 戦闘では遅れを取ることはないブレイブウィッチーズだが、無尽蔵なスタミナを誇るネウロイと違い、弾薬残量やストライカーの航続距離問題がある。 特に、BF109という足の短いストライカーの愛用者が多いこともあり、タルトゥに臨時基地があるとはいえ、そろそろ戻らなくてはいけない。 ラル「私たちが抜けている間は、他の部隊に任せるしかないか」 少々残念そうに息を吐くが、すぐに表情を引き締めてインカムを通して通達する。 ラル『502統合戦闘航空団一時退却する!』 直枝「ちっ、しゃあねぇか……」 声には出さないものの、直枝と同じような感想を持ったものは多かった。 だが、そこは軍隊である。よどみなく退く準備を始める。 伯爵「殿は任せてもらおうと思うけど、いいよね?」 俺「全然構わないぜ? どんとこいだ」 伯爵「なら、決まりだね」 502の中で一番前線に位置していた、二人はにやりと笑みを交わしあった。 伯爵『さて、退却ついでに私たちが殿をもらっちゃうね』 ラル『わかった、任せる』 伯爵『了解。女の子のお尻はちゃんと守ってみせるよ』 サーシャ『くれぐれも「真面目」にお願いしますよ、中尉』 軽口を叩く伯爵に、サーシャが一言はさむ。 俺『まあまあ、俺が近くで見てっから安心してくれよ』 サーシャ『それはそれで心配なんですが……まぁ、そういうことにしておきます』 インカム越しにもサーシャのため息が聞こえた。 伯爵「やれやれ、熊さんも素直じゃないねぇ」 俺「あれはあれであの人なりの激励だろ?」 伯爵「まあね。私としたらかわいいからなんでもいいけど」 退却体勢に入った味方とネウロイ達の間に入り、弾幕を張ってネウロイが近寄らないよう牽制する。 俺「ははっ、ならさっさとお仕事終わらせてご褒美もらいにでも行ったらどうだ?」 伯爵「そりゃあいいね……っと、お邪魔虫も多いみたいだけど」 俺「なら、さっさと潰しちまえ……ってな」 また時折飛んでくるネウロイのビームをシールドで受け止め、後方へ絶対に流さないようにする。 だが、当初は順調に行えていた殿の仕事だが、こちらが攻勢に出る様子がないと気づいたか、ネウロイからの攻撃に厚みが増していく。 伯爵「やれやれ、シールド張りっぱなしだよ」 俺「軍隊は退却時の損失が激しいからなぁ……」 ほとんどシールドを張っての防衛が主任務となっていた二人。 表情は真剣そのものなのだが、口は余裕を崩さないところは、似たもの同士なのかもしれない。 ラル『こちらの安全圏までの後退は間もなく完了する。二人共離脱準備を開始してくれ』 伯爵&俺『了解』 ようやくラルから離脱命令が下った。 俺「さてはて、ようやくとんずらこけるってわけか」 クルピンスキー「そうみたいだね……っ!」 言った瞬間だった。 クルピンスキーの視界の端には、木の陰に巧妙に隠されていた高射砲台。 そして、それを操作する人型ネウロイ。 既にこちらを狙って撃つ瞬間。 クルピンスキー(回避は……間に合わない!) 狙いが彼女であれば回避行動でどうにかなったかもしれない。 だが、砲の先が向いていたのは、僚機の俺。 なんとかシールドを張ったとしても、砲の口径からして突破されるだろう。 クルピンスキー「やれやれ……」 俺「えっ?」 自分の身を斜線に滑り込ませる。 驚きこちらを見る俺に、優しく微笑みを見せてやりながら、後背にシールドを展開する。 俺「おいっ!」 同時に赤い閃光がきらめき、シールドに衝突する。 反射的に展開したため硬度が十分でなく、さらに高射砲台の大口径によりシールドはすぐさま脆くも崩れていく。 クルピンスキー「……うあっ!」 そして、シールドは音もなく、薄氷のように割れ消えていく。 だいぶ勢いは削ぎ落とされたとはいえ、その一撃を受ければ、もう飛び続けることはできない。 クルピンスキー「……ふふっ」 だけど、激痛に歪んでいるのに、無理やり失敗した笑みを維持しようとする。 安心させようとしているのだろうが、その表情は儚さだけを思わせた。 俺「伯爵!!」 気づいた時には体が勝手に動いていた。 零れた水滴にように力なく落ちていくクルピンスキーを負って急降下する。 先ほど撃ったネウロイの第二射だろうかが、すぐ頭上を掠めたが気にしない。 俺「バカやろおおおおおおお!!」 その言葉は一体、どちらへ向けられたものなのか。それとも両方か。 徐々に彼女との距離が縮む。 同時に地上との距離も縮む。 俺「捕まえ……たっ!!」 なんとかクルピンスキーに追いつき、銃を放り投げ、その身を大切に抱える。 だがすぐには降下の速度を消すことはできない。 魔力を惜しむことなくエンジンに流し込み、焼け付くことも厭わず回転させる。 俺「ふざけんなよ!!」 それでも、勢いを完全を抑えられない。 大地が、それも冬の寒さで硬度の増した固い大地が迫る。 俺「止まり……やがれ!!」 衝突の瞬間、シールドを展開。 俺「がっ……!!」 背筋が破壊されるかと思う程の衝撃が襲い掛かった。 押し出されるように声が出そうになるのを、歯を思いっきり食いしばり耐える。 俺「はっ……はあっ……」 なんとか大地に不時着することに成功し、俺は肩で思いっきり息をする。 クルピンスキー「あんまり……この格好は私のイメージに……合わない、んだけどな……」 俺「伯爵、大丈夫か!?」 腕の中から、膝の裏と背に手を回されて、いわゆるお姫様抱っこの形で抱きかかえられていた伯爵の苦しそうな息と同時に漏れる声が聞こえてきた。 クルピンスキー「まぁ、死にはしないよ……たぶん、外傷より、一時的な内臓ダメージ……だと思うし……それに、私って……いつだって怪我はそんなひどくならなかったし、ね……」 俺「わかった。わかったからもう黙ってろ」 ゆっくりと地面に横たえてやる。 すぐに海軍士官服の上着を地面に敷いて、そちらへ移してやる気配りも忘れない。 クルピンスキー「やれやれ……助けようと思ったのに、助けられてるんじゃ、どうしようも……ないね……」 余裕を見せるためか、それとも本当に余裕があるのかはわからないが、軽口を叩いてからクルピンスキーは深く息を吐き、そっと口を閉じた。 ラル『クルピンスキー! 俺! どうした応答しろ!!』 異常に気付いたラルからインカム越しに呼び掛けてきた。 休ませようと、クルピンスキーの耳からインカムを外してやってから、返答する。 俺『こちら俺。クルピンスキーが被弾して負傷。俺も空中で中尉を救出し現在不時着中』 ラル『生きているんだな? クルピンスキーの負傷の程度は?』 俺『戦闘も飛行も不可能っすけど、おそらくそこっまでひどくはないかと。悪かったとしても命に支障が出るほどではありませんよ』 ラル『そうか……俺、お前は飛べるか?』 俺『あー……』 足元を見ると、外部装甲が歪み、中の部品が見えて、エンジンがうんともすんとも言わなくなっている雷電が見えた。 シールド越しとは言え、地面と衝突した衝撃で雷電は壊れてしまったらしい。 俺『不時着の影響で、おしゃかっすね。飛行は無理っす』 ラル『そうか……』 インカム越しにラルの深いため息が聞こえた。 ラル『なら、ストライカー回収班を向かわせる。それまで身の安全を第一に考え待機しろ』 俺『了解』 ラル『では無事を祈る。ポクルイーシキンが説教をしたがってるからな』 俺『……ははっ。それはそれは逃げたいけど逃げられないっすねぇ』 ラル『ああ、必ず帰ってこい、命令だ。それでは』 ここで通信が切れた。 軽く息をつくと、もう使い物にならないストライカーを脱ぎ捨て、クルピンスキーのすぐ側に座り込む。 クルピンスキー「ラルは、なんだって?」 まだ体はほとんど動かせないようだが、だいぶ楽になってきたらしく、流暢に言葉が出るようになったクルピンスキーが話しかけてきた。 俺「ん? ああ……ストライカー回収班をよこしてくれるってさ」 クルピンスキー「やっぱりね。またアウロラちゃんに呆れられちゃうよ」 俺「それも命あってのものだろうさ」 クルピンスキー「それも、そうだね」 こんな状況なのに、普段と変わらない様子で言葉を交わす二人。 地面に胡坐を組むと、持ってきていた酒を取り出し、一口傾ける。 俺「ま、じっくり待つしかないか」 クルピンスキー「場所的に、味方がくるのが先か、ネウロイが来るのが先かってとこだけどね。ところで、私にもお酒分けてくれないのかな?」 俺「ん? しゃあねぇなぁ……」 地面に横たわっているクルピンスキーの背を腕で起こしてやり、酒瓶を口元に寄せてやる。 俺「ほらよ」 クルピンスキー「ふふっ、ありがとう」 こくりと、喉が動く。こんな時でもどこか色っぽい。 俺「さて、時間を潰さないといけないわけだが……」 クルピンスキー「私としてもらこのまま平穏無事に過ぎて欲しいところだけど……」 俺「ああ……どうもそうは問屋が卸さんらしい」 二人の意識が不時着した森の中のある方向へ向かう。 聞こえるのは足音。だが、おそらくそれは人のものではない。 俺「やれやれ……もう一仕事かよ」 言葉ではそういいながら、口元には凄惨な笑みを浮かべる。 クルピンスキー「私もお手伝い、といきたいところだけど今回は譲ってあげるよ」 俺「おう……任せとけ」 二人の銃はもうどこかに行った、あるのは俺が背負っている扶桑刀雷切のみ。 俺「じゃ、行ってくる」 クルピンスキー「うん、待ってるよ」 どこか、クルピンスキーの声が寂しそうに思えたが、怪我で弱っているからだろうと理由を付けると、対ネウロイ戦闘用に意識を切り替える。 俺「さぁ、まだまだ戦争のお時間だ」 森の中。 聞こえるのはせいぜい遠方で響く戦闘の音。そして、人型ネウロイが地を踏む音。 耳を閉じ、俺はなにやら地面に耳をつける。 俺「……あっちか」 地面を伝って聞こえる集団の足音からネウロイのいるであろう方角に見当をつけると、足音を消して歩む。 俺「足音を消して歩けるようになれ、か。姉御の教えも役に立つもんだな」 かつて師匠である赤松明美に扱かれた日々を思い出し、自然と苦笑が浮かんだ。 俺「ま、今だってそのおかげでこいつ一本でも戦えるわけだけど、な」 背に負った、頼りになる相棒である雷切の場所を細かく確認した。 滑るように森を移動していく。 俺「……敵、発見」 暫くすると、森の中の小道を進む10体弱の人型ネウロイを発見した。 すぐさま近くにあった太い木を遮蔽物にし、身を隠す。 俺「だいたい一個分隊ってとこか……いけるな」 自分に言い聞かせるように言い切ると、二度三度深く息を吸う。 そして、瓶に残った酒を全て流し込む。 刀を鞘から抜き放つと、にやりと犬歯を見せての獰猛な笑みを浮かべた。 俺「姉御から伝授された赤松流……とくと照覧あれ」 空の酒瓶を自分のいる方と逆方向に放り投げる。 俺「まぁ、赤松流って言っても姉御の我流だけどな」 大地に叩きつけられた酒瓶が音を立てて割れると同時に、木の陰から小道へと一気に躍り出る。 ネウロイ達は音に注意を向けてしまっていて、見事に俺に背を向ける格好になっている。 俺「……ふっ!」 走りながら、踏み込む。 一閃。 袈裟がけに白刃が煌き、一体がその身を散らす。 俺「はぁっ!」 さらに振り返る隙を与えずに、もう一体を返しの刃で真っ二つに割る。 俺「やはり名刀は……切れ味が違う!」 ネウロイ達は奇襲を仕掛けてきた俺に慌てて対処し始めた。 危険度が高まるものの、心を乱すことなく、俺はただ動き続ける。 全力の魔力での身体強化を、アルコールを魔力に変えることで持続させる。 俺「よっ!」 蹴りで直ぐ脇にいたネウロイを蹴り飛ばし、その後ろにいたもう一体のネウロイと衝突させる。 俺「……っと!」 そのまま足を回転させ、背後からの他のネウロイが放った攻撃を回避しつつ振り向く。 身を深く沈めたかと思えば、刀を切り上げさらに一体を切り裂いた。 俺「ちっ!」 だが、まだ相手は6体も数がいて、ついには追われる側になる。 低い前傾姿勢で走り出すと、正面のネウロイにタックルをしかけるように突っ込み刀を突き刺し、これまた撃破。 残りは5体。 俺「あぶねっ!」 首の後ろがちりちりとする嫌な感じに従い、刀から手を離し、横へとローリング。 飛び退いた場所に攻撃が通った。 俺「頃合いだな!」 蹴り飛ばして転ばせていた2体も立ち上がり、状況は悪くなるばかり。 途中、突き刺したネウロイが消滅したことで、地面に転がっていた刀を拾いつつ走り、小道から再び森の中へと入る。 当然、ネウロイらも追ってくるが、木の多さと、移動する目標に照準はうまく合わない。 俺「おらよっ!」 逆に、足並みが崩れたとみると、うまく木々を遮蔽物にして近寄ってきた俺に各個撃破されてしまう。 残りは3体。 俺「さんざ姉御に森の中は走らされたんだ、負けるか!」 動きが制限され鈍るネウロイとは違い、俺の機動力は鈍らない。 俺「ネウロイはいいな、血とかが出ないから刀の切れ味が鈍りにくい」 残り2体。 俺「これで最後だ!」 左右のステップで攻撃をかわすと、居合の形で刀を構える。 俺「その首……置いてきやがれえええ!」 目にもとまらぬ居合の剣筋が、見事に人型ネウロイ2体の首の部分を翔け抜けた。 俺「おっと、いかんいかん」 背の鞘に刀を仕舞うと、ぱんぱんと手をはたく。 俺「ネウロイは消えやがるから、首なんか残らなかったな」 森の中でのゲリラ戦。 勝利の女神は俺へと微笑んだ。 俺「よっ」 クルピンスキー「やぁ、お帰り。どうだった?」 俺「この通り、余裕だな」 墜落現場に戻ってみると、大分調子が戻ったのか、クルピンスキーは近くにあった木にもたれかかる形で座っていた。 クルピンスキー「そのわりには、大分どろんこみたいだけど?」 俺「はっ、ネウロイどもと遊んでやっただけだ。ガキの相手は疲れる」 クルピンスキー「ふふっ、それはよかった」 俺「何回もやりたくはないけどな、っと」 どっかりとクルピンスキーの横に俺も座り込む。 クルピンスキー「でも、これで待ってればいいんだろう?」 俺「もちろん、そのはず……」 だが、言いかけたところで森の木々がなぎ倒される音が聞こえてきた。 どこに隠れていたのかという数の鳥が空へ飛びあがる。 俺「……だったんだけどなぁ」 森を蹂躙し、一気に姿を見せたのは、四本の脚を持って大地を這いまわる戦車型ネウロイ。 その砲塔がこちらへ向く。 クルピンスキー「やれやれ、大ピンチって奴じゃないか。どうする?」 俺「わかってんだろ? いくらなんでもこりゃ逃げられねぇよ」 クルピンスキー「じゃあ、二人そろってあの世行き……かい?」 俺「そうも、行かねえんだよな……」 ゆっくりと立ち上がると、俺は再び刀を抜き、正眼に構える。 俺「戦車が出てきたからって、そうほいほいと負けましたと言ってられるかぁ!!」 一気に走り出す。 もはや破れかぶれとしか思えないその動き。 戦車型ネウロイは、ウィッチとはいえ重火器を持たずたった一人でなにが出来るのかとばかりに俺の出方を見ていた。 俺「だいたい、上から見下すんじゃねえ!」 向かう先はネウロイの右足。 俺「ネウロイの分際で、人間様をよおおおおおお!」 刀を振りかぶると思い切りそれを振るう。 俺「さっさと……地面に這いつくばりやがれえええええ!!」 木の幹程もあろうかという太いネウロイの足。 先ほどまでの人型ネウロイとは違い、固い。刀が途中で止まりそうになる。 だが、かつて雷神を切ったために千鳥から改名された名刀雷切は、ここにきて鋭さを増すかのように持ち主の意思をくみ取る。 俺「でりゃあああああ!!」 刀が振りぬかれると、ネウロイの右足は切断されていた。 これにはたまらずネウロイも体勢を崩して大地に伏してしまう。 俺「へっ、ざまぁ」 片手の中指を立てて見下してやる。 こうなってはネウロイも先ほどまでの余裕を見せていられず、砲塔を俺のいる方向へと向ける。 俺「おっと、こりゃ失礼」 もちろんそれに俺は気付き、余裕をもって逃げだす。 体全体で旋回できないので、後ろの方へ回れば、前方についている砲では俺を狙えないからだ。 俺「残念だが当たらない……っ!?」 ネウロイが放った一撃は、俺から離れた方向へ飛ぶ。 思惑通りの展開に、俺は余裕の笑みを浮かべていたのだが、着弾の瞬間驚きに目を見開いた。 俺「ぐぅああっ!?」 爆風と飛び散る破片に体が煽られ、吹き飛ばされた。 俺「榴弾……かよ…………」 全身に傷を負い、地面に放り出された格好のまま、うめく。 なんとか右手に握った刀は手放さずにすんでいたが、体は殆ど言うことを聞かない。 そしてなにより、 俺「左腕が……くたばり、やがった……」 どうやら骨がやられたらしく、左腕はぴくりとも動かなくなっていた。 足を一本失ったものの、なんとか残った三本の足で立ち上がったネウロイが、ゆっくりと体を回転させ、俺の方へ向く。 俺「くそ……」 刀を杖にして、無理やり体を起こすが、立ち上がるまでにはいかない。 ネウロイの砲塔が逃すことなく、俺を捉えた。 俺「もう……ダメか…………」 そう思い、目を閉じようとした瞬間だった。 インカムから、涼やかな声が聞こえてきた。 アウロラ『よくやったわサムライ。後は任せなさい』 同時に、大きな銃声が響いた。 戦車型ネウロイがアウロラのラハティL-39に撃ち抜かれる。 俺「……遅ぇよ」 白い破片となって消えるネウロイを眺めながらそう呟き、ふっと力が抜けて地面にどさりと倒れ伏した。 そのまま俺の意識は深く沈んでいった。 ページ先頭へ
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俺「どうもみなさんこんばんは! ついに三日目になりました『今日のウィッチ』のコーナー。お伝えするのはザ・紳士こと俺と」 伯爵「やあ二日ぶりだねみんな。寂しい思いをさせてごめんよ、ヴァルトルート・クルピンスキーだ」 俺「……お帰り伯爵」 伯爵「うん、ただいま」 俺「おまえ大丈夫だったのか? 熊さんのフルコースだろ?」 伯爵「ふふっ、心配はありがたいけど大丈夫さ。ちょっと熊さんのありあまる愛情で足が痺れちゃったくらいだからさ」 俺「あー……なんというかその、お疲れ様?」 伯爵「平気だって、ボクこう見えて慣れてるからさ。それより早く女の子の話しようよ」 俺「清々しいまでに変わりのない伯爵に安心した」 伯爵「ボクはいつだって自分に正直だからね。それで、今日の女の子は誰だい?」 俺「えー、今日ご紹介するウィッチは、公式で確認される唯一の陸戦ウィッチで大人気のこのお方! セシリア・グリーンダ・マイルズ少佐だぁ!!」 伯爵「彼女の姿はフミカネ氏のサイトでも見れるけど、出来れば同人誌のアフリカの魔女他を見て欲しいね」 俺「伯爵も言っていたように同人誌が主戦場のアフリカ勢は501以外では人気が高いな」 伯爵「そうだね。まあ、北アフリカ戦線は元々人気が高いし、戦車好きは陸戦ウィッチの活躍するこの作品キャラが好きになるのも道理だからね」 俺「かの有名な陸軍の三将軍が集まってたり、男達が活躍するのもいいところだ。っと、あまりこっちに注力するとそれだけで時間が消えてくから、マイルズ少佐のお話に移ろう」 伯爵「セシリアちゃんねぇ、彼女とはボクもお会いしたことがあるよ」 俺「そういや二日前にマティルダさん紹介した時にアフリカに遊びに行ったって言ってたな」 伯爵「うん、そう。その時にお目にかかったんだ」 俺「伯爵のことだからまたとんでもないことしたんだろうな。いきなり『ボクとティータイムでもしない?』とか言ったんじゃないのか?」 伯爵「違うよ、ボクはちょっと『タンクデサントさせてくれない?』ってお願いしただけさ」 俺「アウトおおおお!! 超アウト!! なにそのド直球なんだけど全力のビーンボール!? あんた正気か!?」 伯爵「ひどい言い様だね。紳士な君だってできるものならタンクデサントしたいだろう?」 俺「そりゃ是非ともしたいに決まっている! タンクデサントは振り落とされないようにしっかり捕まる必要もあるんだ、密着度MAXとか最高だろ!!」 伯爵「ほら、ボクはただみんなの思いを代弁したに過ぎないじゃないか」 俺「思ってもさすがに普通は言わないんだよ。どう考えても許可してくれないんだから」 伯爵「まあ確かにそうだったね、そのまま笑顔で主砲を向けられた時はさすがのボクでもちょっと肝を冷やしたよ」 俺「撃たれなかっただけよかったと思うぞ」 伯爵「ブリタニア出身だって言うし、ブリティッシュジョークで返してくれると思ったんだよ」 俺「いや、どう考えてもブリタニア人の許容範囲超えるだろ。しかもあんた初対面でしょうが。それにマイルズ少佐は真面目キャラだからな」 伯爵「でも、お詫びに化粧水プレゼントしたら結構うれしそうに受け取ってくれたよ」 俺「へー、っていうかなんでそんなの持ち歩いてるんだよ」 伯爵「いやー、アフリカって砂だらけだし乾燥してるって言うじゃない? だから女の子はお肌のケアが至上命題だと思って、贈呈用にいくつか持っていってたんだよ。ハンナもこれは受け取ってくれたし」 俺「おまえそういうところだけは本当に気が回るよな……」 伯爵「褒め言葉をありがとう」 俺「喜ぶな」 伯爵「でもさ、彼女のことパットンガールズは『訓練スパルタすぎ』『オニだ』とか愚痴言ってるんだよね」 俺「あー、真面目で責任感があるからな。訓練が厳しいのだって、実戦で死なないようにと責任を自覚してるからだと思うぞ」 伯爵「愛ゆえに厳しいってところだね。熊さんがことあるごとにボクやナオちゃん、ニパ君に小言を言うのと同じようにさ」 俺「うん、そうだな。そう考えるとその厳しさもなんとも微笑ましく思えるだろ? それに、年頃の女の子らしい所もいくつもあるんだぜ?」 伯爵「それはそれは是非ともお聞きしたいな」 俺「ハルファヤ峠守備隊長のバッハ少佐に『戦友』と呼ばれて涙ぐんだり、古子が手に入れた薔薇水に興味を示したり、真面目ちゃんがところどころで見せる女の子は一面に撃破された人は多いはずだ」 伯爵「なるほど、化粧水プレゼントした時の表情はそういうわけだったんだね」 俺「やはりギャップというのは重要だ。乙女な一面を見ると、普段の鬼教官っぷりも職務中ゆえに作っているキャラのように見えて微笑ましいし」 伯爵「仮面の下の素顔を部下の前で暴いてあげたくなるね!」 俺「するとどうでしょう、そこには顔を赤くして怒るマイルズ少佐がっ!!」 伯爵「素晴らしい……」 俺「たまらない……」 伯爵「そうそう、ボクとしはボブカットって言うのもポイント高いね」 俺「なして?」 伯爵「だってボブカットってさ、こう元気溌剌としたイメージを抱かせるじゃない?」 俺「確かにそういう意味では陸戦ウィッチにはぴったりかもな」 伯爵「しかも、少佐っていう高い地位に対してボブカットの匂わせるまだまだ垢抜けない少女っぽさがボクの心をくすぐるんだ」 俺「わかる! わかるぞ!」 伯爵「特にそれがわかりやすいのは一コマだけちらっと出たドレスアップした姿の時かな、上品さは失ってないんだけど、どこか背伸びしたご令嬢って感じがして微妙なアンバランスさがそそるよ」 俺「ブリタニア淑女っぽい格好もいいけど、普段の戦闘服もよくね? あのシャツとズボンの間の隙間とかオラわくわくしてくっぞ!」 伯爵「さすが紳士を自称するだけあるね、いい目の付け所だ」 俺「まあ男はなにかしら変態なので正直に言いますと、俺は女の子のおへそが大好きなんです!!」 伯爵「ぶっちゃけたね」 俺「だってしかたないだろ!? あのキュッと締まったウエスト部分だけでもご飯三杯いけるのに、そこにちょこんとあるおへそ!!」 伯爵「丸出しじゃなくて、女の子の動きによってちらちらと見えるくらいがボクの好みかなぁ」 俺「それもまたよし! だが、できればその柔らかそうなお腹に触りたい」 伯爵「おへその周りをなぞるように撫でたいね」 俺「撫でられるとくすぐったそうに身を捩ってくれるとなおよし!」 伯爵「頬を上気させて、たまにびくんびくんと反応する体!」 俺「本気になれば逃げ出せるだろうになぜかそうしない!」 伯爵「動きにあわせて艶かしく波打つように動くおへそあたり」 俺「うぼぁー!! 最高だよぅ!! マイルズ少佐のおへそぺろぺろしたいよぅ!!」 伯爵「彼女、そういうとこ無頓着そうだよね。『なにを見ているんですか?』みたいな感じで返しそう」 俺「……ふぅ」 伯爵「落ち着いた?」 俺「ああ、なんとか」 伯爵「そういえば、コミックアラカルト1巻にも野上先生がアフリカ組を描いてたね」 俺「描いてたな、特にP103の大コママイルズ少佐はいいな。同人誌はもう入手が困難だから、興味を持った人はこちらを手始めに買ってくれてもいい! まぁみんな既に買ってると思うけど」 伯爵「汗にまみれてのあの笑みは色気を感じてぞくぞくするよ」 俺「あと、へそが見える!!」 伯爵「はいはいそうだね」 俺「あ、もちろんこの時のまんまるな可愛い使い魔の耳も好きだぜ」 伯爵「使い魔たぬき説もあるけど、実際のところはどうなんだろうね?」 俺「かわいいからなんでもいいです」 伯爵「君ならそう言うと思ったよ」 俺「伯爵は違うのか?」 伯爵「まさか! あの耳を甘噛みしたいと思ったよ!!」 俺「さすが伯爵言うことが違った!」 伯爵「ボクには一つ夢があるんだ」 俺「なに?」 伯爵「使い魔の耳と、人間の耳を同時に弄ったらどんな反応が返ってくるのかなぁ、って夢」 俺「……なんという淑女」 ページ先頭へ